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リサちゃんが飲酒可能だった事実を把握する
リサちゃんが飲酒可能だった事実を把握する
イラストSS
「あの、ウォリアさん。今度うちの工房に来ないっすか?」
以前船を借りたお礼に、とリサはウォリアを誘う。断られるだろうなぁと内心ビクつきながらであったが、件の彼は一瞬示唆する様子を見せ、彼女の予想外の返答を返す。
「……折角の誘いだ。お邪魔致そう……」
ウォリアの為に大量の良い炭を取り寄せ、工房内をシャイネンナハト風に少し飾り付けし、赤いサンタ服を柄にもなく着込んで今か今かと待ちわびる。
「……リサ、良いか?」
「いらっしゃいっす!」
勢い良く扉を開け、客人を招き入れる。大きなウォリアを椅子に座らせ、余った飾り付けを鎧につける。
「折角っすからね」
「……そうか」
今だけは構わないか、とウォリアは好きにさせる。
それにしても、自分の為に炭を用意するとは。こんなに大量に。前もって用意しておいてよかったなと呟く。
「……これを」
「え、いいんすか?」
予想もしなかったプレゼントに困惑と、それ以上に喜びが溢れ出す。ボサボサの髪で見えづらい瞳はキラキラと輝いているようであった。
「こういう日……だと聞いた」
「あ、あはは……ほら、ウォリアさんもどうぞどうぞ」
半ば照れ隠しのようにリサは料理を手にし、ウォリアも倣うように炭を摘んで口に放り込む。
小さくとも確かな輝きと温かみが、工房に二つ。
*SS担当者:以下略NM