イラストSS

「えへへ……」
　とっても幸せそうなマリア。
　クリスマスの夜にパーティーをして、プレゼント交換をして、お風呂に入る。
　リラックスしきり、お風呂上がりにごろんと転がり込んだのは、大好きなヴァレーリヤの膝の上。
　すっかり安心しきったマリアは、猫……いや、白虎の耳をピクピクとさせ、白虎の尻尾も嬉しそうに、ゆっくり揺らす。
　更にヴァレーリヤの暖かさを享受するように、ソファーの上で身を丸くするマリア。
　……そんな愛しのマリアの頭を、そっと撫でるヴァレーリヤ。
「ふふ……今日は甘えん坊な気分なのかな？」
　微笑むヴァレーリヤに、マリアは。
「えへへ……ヴァリューシャ、重くないかい？　後で変わってあげるからね！」
　満面の笑みで見上げる。
　ヴァレーリヤも、その笑みに。
「ふふふ、ありがとう。でも、眠くなってしまったら、ここで寝てしまっても構わないからね？　ゆっくりしてね……」
「えー？　それだったら、ヴァリューシャ、本当に寝ちゃうよ？　本当にいいの？」
「勿論よ、マリィ。こうしてゆっくり過ごせる日なんだから、ね？」
「ん……ありがとう♪」
　目を細め、更に尻尾を揺らすマリア。
　お互いの暖かさを感じる、二人の穏やかで、幸せな一時は、まだ始まったばかり……。


　＊SS担当者：緋月燕GM