イラストSS

　聖夜のプレゼント。それはきっと誰しもが心を躍らせるモノ。

　綺麗にラッピングをされ、リボンで飾りつけられ、大切な誰かに贈られるモノ。


　今年のプレゼントはそう――ブレンダ自身。
　とある人物にマネージメントされやることになった企画ではあるが本人はいたって乗り気。恥ずかしがることもなく己の身体にリボンを巻きつけた。
　真っ白なシーツと散りばめられた真紅の薔薇。そこに横たわるのは純白のソックスだけを身に着け身体をリボンを巻きつけたブレンダ。金色の髪がシーツの上で拡がり、碧の瞳が輝いている。
　そして仰向けで寝そべるブレンダがこちらを物憂げな表情で視線を送る。脚部以外の身体を隠すのは真っ赤なリボンだけしかない。ほんの少しでも動けばその下にある魅惑の果実が露わになってしまう。
　つまり今のブレンダは動くことはできない。お皿に盛りつけられた料理の様に。それは贈られる相手への信頼の表れだろうか。

　その視線の先に誰がいるかはわからない。このプレゼントが誰の為なのかもわからない。
　しかしプレゼントは誰かに贈るためのモノ。きっと贈られる立場の者がいる。その者はきっと幸いだろう。
　このプレゼントはそう確信できるほどに素晴らしい。

　――Present for You　聖夜の贈り物を貴方に。



　そして最後に背後の眼鏡がきらりと光った。


　＊SS担当者：灰色幽霊NM