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ソニア・ウェスタのみにゃにゃによるおまけイラスト
ソニア・ウェスタのみにゃにゃによるおまけイラスト
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細やかに飾り付けた部屋の中、ソニア・ウェスタは穏やかに眠っていた。
この時ばかりは愛用の眼鏡もケースの中。
微かに寝息を立てて眠るソニアの髪を、白い手がそっと撫でる。
「まったく……私が敵だったらどうするのかしら、この子」
ソニアの自宅にあっさり侵入出来たことに呆れを隠せない。だけど愛情の籠った呟きは、ソニアが知る限りこの世界にはあり得ないもの。ソニアが元居た世界にいるはずのすぐ上の姉、ソラ・ウェスタの声。
ソニアは知らなかったけど、ソニアが召喚された後ソラは必死になってソニアを探し、気が付けばソニアと同じように召喚されていたのだ。
もし今ソニアが目を覚ましたら、どんな反応を見せるだろうか。
「ちゃんとした再会は、もう少し後ね」
眠るソニアを起こさないように、そっと綺麗にラッピングされたプレゼントを置く。
今はまだソラがこの世界いることはソニアにも秘密だから、メッセージカードもなければ差出人に繋がる物もない。
目を覚ましたら、プレゼントを見てどんな反応をするのだろう。
それを見られないのは残念だけど仕方がない。
「おやすみソニア。いい夢を」
密やかな再会を、静かに月と星たちが見守っていた。
*SS担当者:ゆーきNM