イラストSS

　シャイネンナハト。クリスマス。
　この日、ローレットに一つの依頼が舞い込んできた。
　それは戦闘能力こそ皆無だがミニスカサンタ姿の男性でしか視認ができないという魔物を倒してほしいという依頼。そもそも発見した人もミニスカサンタ姿の男性だったのだろうか。
　誤報なのか悪戯なのかはわからないが依頼が来てしまったのなら出向かぬわけにはいかない。

　そこで白羽の矢がたったのは節樹 トウカだった。たまたまローレットにいた、というだけなのだが聖夜の街に魔物がいるのであればトウカとしても見過ごせない。
　女装は幼少期にしたことがあるので初めてではないが成人してなおかつミニスカというのは初めてだった。普通はそう。


「くっ！」

　現場に急行したはいいがやはりというか知ってたというか短いスカートが気になって仕方がない。筋骨隆々なその身体。ちらりと見える太ももはとてもマッシブ。
　トウカ自身の誇りや羞恥心など街の人々の笑顔に比べれば安い物。そんなものは犬に食わせてトウカは魔物を探す。しかしそれでも恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。

　トウカの街を守る戦いは続く……。


　ちなみにこの依頼は誤報だった。


　＊SS担当者：灰色幽霊NM