イラスト詳細
Before→After
Before→After
イラストSS
足元に積まれた大量のプレゼントの上に胡坐を組んで、煙管を片手に持ち。
盛大に白萩は溜息を着いた。
現在主流のサンタと言えば太もも眩しいミニスカサンタだとか。爽やかスマイルのイケメンサンタだ。勿論、王道のふくよかで丸々とした優しげな老人のサンタクロースも根強い人気を誇る。
そんな中で、割とごつくて。無精ひげで目つき鋭いおじサンタに需要はあるのだろうか。いや、あろうがなかろうが依頼として引き受けてしまった以上やり遂げるしか選択肢は用意されていないのだが。
紫煙を燻らせ、白萩は脳内でシミュレーションを繰り返す。
まず、煙突から侵入。寝室へと侵入したら素早く靴下の場所を探す。
見つけたらその中へ希望のプレゼントを投入し、再度煙突から外へ。
但し派手な音を立てるのは許されない。
眠りの浅い子どもなら目を覚ましてしまうだろうし、親御さんに通報される可能性もある。
勿論プレゼントを間違える事も禁物だ。だがチェックしてくれる者は居ない。
そしてこれを、今夜中に全部のプレゼントを配りつくすまで行う、と。
「……やる事が、やる事が多い……!」
でもやらねばならぬのだ。今の自分はサンタさんなのだから。
*SS担当者:白NM