イラスト詳細
お化粧指南
作者 | 樋木ゆいち |
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人物 | ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル 小金井・正純 |
イラスト種別 | 2人ピンナップクリスマス2020(サイズアップ) |
登録されているアルバム | |
納品日 | 2020年12月24日 |
イラストSS
「こ、ここが……」
「正純殿が化粧品をあまり知らないとは思わなかったな。私も詳しいわけではないがわかる範囲で教えよう」
聖夜に化粧品を見に来た二人。
ブレンダが正純をエスコートする形でやってきたが見慣れていないのか正純は煌びやかな店内に少々驚いてる。
あまり興味がないように見えるブレンダだが人に説明できるくらいは化粧品に詳しいらしい。
「正純殿は肌も綺麗だからな。マニキュアやリップ程度でいいだろう」
「まにきゅあ……りっぷ……」
「マニキュアは爪に塗るやつだな。爪が割れなくなるし意外といいぞ?」
「ほうほう……」
「この色なんていいんじゃないか?」
ブレンダが棚から取り出したのは桜色のマニキュアとリップ。和の雰囲気のある正純には確かに似合うだろう。
ブレンダは意外とそういうセンスのある女である。化粧が好きな女子が増えてほしいという理由ももちろんあるのだが。
「ふむふむ……どれも綺麗ですねぇ。確かにこの桜色は好きです」
「いつも使わなければいけないということもない。気が向いたときにつける。そういう使い方もいいんだ。塗り方も教えるぞ?」
存外面倒見もいい女である。同好の士を増やそうと画策しているだけかもしれないが。
「ええ、気に入りました。自分へのプレゼントにいいですね」
「ああ、今日はクリスマス。そういうのもいいだろう」
ブレンダもまた紫のリップを手に取り会計へ。
その後をついていくように正純もマニキュアとリップを持って会計へ。
「ほら、正純殿」
「い、いえ、悪いですよ」
「これくらいなんてことはないさ。貴女が化粧に興味を持ってくれれば、な」
正純の手から品物を奪い去るとさっと会計をすますブレンダ。包装は別にする辺り手慣れている。
「メリークリスマス。正純殿」
「はい、メリークリスマスです。ブレンダさん。このお礼はまたいつか」
会計の終わった品物を受け取り2人は店を後に。
こうして聖夜の初めてのお化粧指南は終わりを迎えた。
きっとどこかでこの日の成果が見られることだろう……。
*SS担当者:灰色幽霊NM