イラストSS

「輝かんばかりのこの夜に、でありますよ！」
　とある着衣所に呼び出されDexM001型 ７８１０番機 SpiegelⅡ、通称シュピーゲルをエッダ・フロールリジは高めのテンションで出迎えた。
　シャイネン・ナハトといえばケーキを食べたりどこかに出かけたりと、人によって様々な時間を過ごすだろうが、エッダはその中でもシュピーゲルにサプライズを用意していた。
「これは、服が沢山……です？」
　世間知らずのシュピーゲルにエッダが見せてあげたかったのは、沢山の衣装。
　ズラッと並んだ衣装の数々から、エッダによるシュピーゲルに合う服選びが始まった。
「さー好きなものを選ぶでありますよ！
　似合いそうなのはやはりガーリーなワンピース！
　冬はコートも大事でありますな！
　足下はあえてちょっと大人っぽく編み上げブーツで行ってみたり？？」
　好きなものを選んで良いと言いつつ、張り切ってシュピーゲルに合いそうな服を用意するエッダの姿にシュピーゲルは目を丸くしていたが、段々自分が着飾られていく様に若干頬を染めていた。
「とても似合ってるでありますよ！ シュピーゲル嬢！」
　沢山の着せ替えの中で決まったハイネックインナーと肩出しニットにオフショルダー、お洒落なスニーカーはとても似合っていて、シュピーゲルの可愛さを引き立たせた。
「それじゃ、街にでも出かけるでありますよ！」
　そんな彼女の手を引いて、エッダは聖夜の彩られた街へ出かけるのである。


　＊SS担当者：牡丹雪NM