イラスト詳細
アルヴァ=ラドスラフの沙倉によるおまけイラスト
アルヴァ=ラドスラフの沙倉によるおまけイラスト
イラストSS
吐く息は白くとも、そんな寒さは気にならなかった。
辺り一面眩いばかりにきらめくのは、聖夜のために飾り付けられた数多のイルミネーション。どこを見ても華やかで、興味をそそられる場所ばかり。
お揃いのマフラーを首に巻いたレッドとアルヴァはそのような街、再現性東京の大通りを歩いていた。
「さっきのお店もすごく楽しかったっす!」
「うん。そうだね」
二人はすでにあちらこちらへと立ち寄り済みであり、アルヴァが持つ箱や紙袋はかなりの数になっていた。
積み重なる荷物はそこそこの重さになりつつある。それでもアルヴァが楽しそうなのは街の雰囲気か、あるいは少しだけ前を歩く少女のおかげか。頬の赤らみは寒さのせいだけではないだろう。
「よーし、次はあっちっす!」
レッドはうきうきと辺りを見渡し、次に行く場所を決めれば赤い靴で軽快に歩き始める。
しかし少し進んだところでレッドは赤い髪をひるがえしながらくるりと振り向き、アルヴァへと笑いかける。
「次の店はどんな場所か、楽しみっすね!」
「ああ。楽しみだね」
イルミネーションのせいか。互いの瞳に移る姿は、きらきらと光り輝いているかのようであった。
*SS担当者:天野奈々GM