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イラスト詳細

サヨナキドリ組でクリスマス2020

作者 朝日奈臣
人物 斉賀・京司
クロサイト=F=キャラハン
鵜来巣 冥夜
イラスト種別 3人ピンナップクリスマス2020(サイズアップ)
登録されているアルバム
納品日 2020年12月24日

5  

イラストSS


 練達、再現性東京。
 聖夜、混沌としては珍しいキャンプ場に、数人のイレギュラーズが集まっていた。
 メンバーは武器商人や彼の眷属や養い子、弟子達。
 皆でテントを設営し、シャイネンナハト……クリスマスキャンプを楽しんでいる。
 アウトドアということだが、その服装は混沌の野営風景をまるで感じさせない。
 例えば、漆黒ストレート、前髪重めなメンズショート。両耳に模様のないトルコ石のピアスをつけたやや目つきの悪い眼鏡美男子、京司。
 彼は上にフードベストの上からウインドブレイカー、下にカーゴパンツと着用しており、その上にツールベルト。足はワークブーツ。機能性重視で実にシンプルだ。
 金髪から2本の角を生やす冥夜は、黒基調の洒落た作業着の上からモッズコートを着用している。
 秘宝種であるクロサイトもまたアウトドア仕様だが、再現性東京で売られているウインドブレイカーだろうか。
 いずれにせよ、混沌ではほぼ見られない衣装。今回は皆、2010~2020年の日本なる地で行われるキャンプをイメージしたキャンプを楽しんでいる。
 それだけに、混沌の民である冥夜には、とても新鮮なものに目移りしてしまう。
「おお……」
 そこにあったのは、自分の常識を覆す品々。
 キャンプといえば、冥夜にとって、「野宿」や「山籠もり」の延長でしかなかった。
 だが、今回行われていたのは、文明的なキャンプに、冥夜は衝撃を受けまくっていた。
「大変です京ちゃん!」
 彼が手にしていたのは、流行りのホットサンドプレートである。
「この道具……パンにトナカイ型の焼き印が入れられるのだとか!」
 その大柄な見た目に対し、冥夜は文明の利器に無邪気な子供の様になって感動していた。
「ちょっと馬の骨! 鉄板を振り回さないでくださいよ。京司様が火傷したらどうするんですかっ!」"
 それが気に食わないのは、クロサイトだ。
 折角のご主人様や店のメンバーとの賑やかなクリスマスキャンプにほっこり……と思いきや。
 犬猿の仲である馬の骨こと冥夜も参加していたことで、彼が何か粗相しないかとクロサイトはやきもきしていたのだ。
 そのクロサイトの方へと身を寄せていた京司は銀縁眼鏡を吊り上げ、呆れ顔。
「取りあえず置け。良いから置け」
 熱を持ったホットサンドプレートを持ったまま暴れられてはたまらない。
 クロサイトがご立腹なこともあり、京司はなんとか冥夜を押さえつけようとするのである。


 *SS担当者:なちゅいGM

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