イラスト詳細
アーリア・スピリッツのたぢまよしかづによる2人ピンナップクリスマス2020(縦)
アーリア・スピリッツのたぢまよしかづによる2人ピンナップクリスマス2020(縦)
イラストSS
「えっあの……ギルオスくん、それ……あっ、そう……そうなの……ね」
その日、アーリアは見てしまった。
折角の日なのだからと、ケーキでも買ってこようと出かけたのだ。
近くでケーキをまだ売っているお店があると――そうしたら。
ミニスカサンタ衣装で素足晒して道に立ってるギルオスがいた。
「いや違うよこれには深い事情がねえ後ずさりしていかないで!?」
「いいのよギルオスくん。誰にだって人には晒せない深い事情はあるもの……うん、分かってるわぁ。大丈夫、安心して……うん……『分かって』るから……」
「絶対ソレ分かってる顔じゃないだろ!!」
ええいこれは依頼なのだ! 急な風邪でイレギュラーズが病欠となってしまい、やむなくギルオスがヘルプに入ったのである。紹介した義理もあるし、数時間だけだと――そしたらソレが何故か『ミニスカサンタでのケーキ売り』だったんだよ信じて!!
完全に無の顔に至っているアーリア。数歩ゆっくりと後退しているのは……ちが、ちがうのよギルオスくん。これは、その、なんとなく体が勝手に……
「待て! まだ誤解が解けていない気が……ああ帰るんじゃない! こら、アーリア!
アーリアァアアアア――!!」
シャイネンナハトの日だって依頼があるよ。だってイレギュラーズだもん。
――雪降る中ギルオスの悲鳴が轟いていた気がした……