イラストSS

（ん、なんだい、こんな時間に……）
　ノックの音。
　マリア・レイシス(p3p006685)は椅子から立ち上がる。不思議といやな用でもない気がするのは、今日がシャイネンナハトだからだろうか。……その理由は、すぐに知れた。
「マリィ！　シャイネンナハトですわよー！」
「わっ！　と」
　そこには、すっかり出来上がったヴァレーリヤ＝ダニーロヴナ＝マヤコフスカヤ(p3p001837)がいた。
　上機嫌でハグを求めてきたヴァレーリヤは、すっかりアルコールが回っている。バランスを崩しかけたが、マリアは難なく受け止めることができた。
「ふふ！　ヴァリューシャ、酔っているのに危ないじゃないか」
　ちょっとだけ鍛えていてよかったな、と思ったりもする。
　聞けば、自宅から遠く離れた場所でお酒を飲んでいる内にすっかり遅くなってしまい、馬車の最終便を逃してしまったとのこと。
　と、そこまで言えば、用件はおのずと察することができる。
「えっと、それで、言いづらいのですけど！」
「……泊めてほしいんだね？」
「うう、だめですか」
　聖職者らしくお祈りのポーズにも似た懇願のポーズ。
「まさか。可愛い君の頼みを断る訳ないよ！　私も君が大好きさ！」
「やったー、ありがとうマリィ！　大好きでございますわー！」
　お酒を飲んでいるヴァリューシャは、ほわほわとあたたかい。
　互いの体温に微笑み合う。


　＊SS担当者：布川GM