イラスト詳細
疲れちゃったのかな?ふふ…。美人さんが涎なんか垂らして…。
疲れちゃったのかな?ふふ…。美人さんが涎なんか垂らして…。
作者 | ねむる |
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人物 | ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ マリア・レイシス |
イラスト種別 | 2人ピンナップクリスマス2020(サイズアップ) |
登録されているアルバム | |
納品日 | 2020年12月24日 |
10
イラストSS
たっぷりのお酒に、たっぷりの食料。今日はシャイネンナハト。争いのない日。それを盛大に祝うための準備はバッチリだ。お互いへのプレゼントだって、ちゃんと買ってある。お互い悩みに悩んで漸く選んだ品物だ。きっと喜んでくれる。
「えへへ……もう呑めませんわ……」
ヴァレーリヤは家のソファに沈み込んで、すっかり夢の中。その寝顔を微笑ましく見つめてしまうマリアはもうヴァレーリヤの虜だ。
「毎日忙しそうだし、今日も疲れているんだね……。ヴァリューシャ……君はいつも頑張っていて偉い……。ふふっ! でも、よだれは美人さんが台無しだよ?」
そういって、よだれを拭いて、手を重ねる。重ねた手の温もりで、ヴァリューシャが安らかに眠れますように、と祈りを捧げながら。
他の人にはヴァレーリヤはいつも飲んだくれているように見えるかもしれない。だけど、マリアはヴァリューシャが貧民への喜捨を富裕層に呼びかけたり、貧民の生活向上に向けた努力をしていることを誰よりもよく知っている。
だから、こんな聖なる日ぐらいヴァリューシャ自身が幸福であることを願ったっていいじゃないか。
「いつも傍にいて、ヴァリューシャの剣になるよ、永遠に」
マリアはそっと囁く。
「買い物楽しかったですわね……むにゃ……」
マリアはぷっと吹き出して、「そうだね」と寝言に答えるのだった。
*SS担当者:綴NM