イラストSS

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　恋人になって、二回目のシャイネンナハトがやって来た。
　アーリアとミディーセラは「今年はとても寒いし、おうちで過ごそう」という意見で合致した。
　
　昨年は外で二人は過ごしたが、ミディーセラが寒がりでぷるぷると震えていたのが気になったので次のシャイネンナハトはおうちで過ごすのもアリかも、なんて事をアーリアはずっと考えていたのだった。

　そして、現在。アーリアは料理を、ミディーセラは部屋の飾り付けを着々と進めていた。
　キッチンでぐつぐつとシチューをじっくり煮込むアーリアだが、ずっとミディーセラの様子が気になって仕方がない。

（ミディーセラちゃん。飾り付け、ちゃんと出来ているかしら？）

　シチューの様子も気になるし、だけどミディーセラが困っていないかも気になってしまうアーリア。
　困っていたら困っていたでお姉さんが助けてあげたい、気もするけれど。
　少し考えるとアーリアは火を止めて、ミディーセラの居るリビングへと移動する。すると。

「う、ううん……っ！」

　そこには台に乗って、一生懸命にツリーの最上部に飾り付けをする愛しい恋人の姿。
　背丈が小さい事もあって、つま先立ちで震えている。
　そんな彼がすごく可愛くて、だけどほんの少し頼もしくもあって。

「ふふ。ミディーセラちゃん、がんばって」

　ミディーセラを身体をそっと支えつつ、微笑ましく彼を見守るアーリアであった。


　＊SS担当者：悠空(yuku)NM