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……ったく、ちょっとだけだぞ。(と言いながら結局最後までついてくやつ)
……ったく、ちょっとだけだぞ。(と言いながら結局最後までついてくやつ)
イラストSS
「いいか、シャイネンナハトならケーキは食えるだけ食え。ソースは俺……の知り合いだ」
「えっ」
「ただあそこは前日予約をしていないしあっちは当日も数量限定販売ときた。俺も最初は苦戦したんだが四時に並べば大丈夫そうだ」
「ちょっと」
「シャイネンナハトの朝四時にケーキ屋の前に集合だ。ケーキを巡るなら生半可な時間じゃいけないんだ。じゃ」
「あの!?」
最後は俺って言ってるし気合の入りようもまた一段と違う。世界とはそういう男である。
そんな努力の甲斐あって、二人はオープン直後にケーキを購入することに成功。いくつかは受け取るのは午後を回ってからだそうで、整理券をゲットして二人で飛び上がった。
そうしてケーキをゲットしたのは午後六時。冬ともなれば辺りは真っ暗だ。
「ねぇ、世界さん! あとは帰るだけなら、ちょっと寄り道していこうよ!」
「えー、まあちょっとくらいならいいが、ケーキが潰れるかもしれないから早めに切り上げるぞ」
煌めく街灯りはMeerにとっては新鮮で、イルミネーションのカラフルさは心を踊らせる。
Meerが楽しげに笑うのを世界は見守って。
(まあこんな日も悪くはない、かな)
*SS担当者:染NM