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ディアナ・クラッセンのsimaによる2人ピンナップクリスマス2020(横)
ディアナ・クラッセンのsimaによる2人ピンナップクリスマス2020(横)
イラストSS
●微睡みの傍らで
家で二人だけのパーティーを楽しんで。たくさん食べて、いっぱい笑い合って、一通りはしゃいだら少しだけ落ち着こうと二人は自然とソファに座っていて。
セージはコーヒーを片手に、ディアナの隣にいて。
「んんっ」
大切な人の側で上がったテンションが少しずつ冷めていって。それと同時にやって来る睡魔。
「大丈夫か? 眠いなら寝てしまっても良いぞ?」
「ん、寝てしまったら今日が終わってしまうから……」
せっかくの特別な日なのに、早く寝てしまってはもったいないと。必死に睡魔に抗っていて。
「でも眠い」
しかし。
呟いて、瞼を擦るディアナ。
彼女のそんな仕草が可愛らしくて、セージは微笑んで。
「無理はするなよ」
優しく髪を撫でる。
その手が心地好かったのか、徐々に眠気に勝てなくなってくるディアナは。
ぽてん、と。セージの肩に頭を乗せて。
まだ瞼は閉じてはいないけれど。思考はすでに微睡みの淵で。
「隣にいるから大丈夫だぞ」
「んぅ……」
聞こえているだろうけれど、返事は上の空で。
寝てしまっても大丈夫、寝ても隣にいるよ、と。また撫でて。
静に聞こえ始めた寝息の傍らで、少し冷めてしまったコーヒーを飲んだ。
*SS担当者:灯火NM