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エクスマリア=カリブルヌスのぺいゆによる2人ピンナップクリスマス2020(横)
エクスマリア=カリブルヌスのぺいゆによる2人ピンナップクリスマス2020(横)
イラストSS
見下ろす町並みはキラキラとしていた。
「……凄いな」
ぽつりと零れたエクスマリア=カリブルヌスの呟きに、華蓮・ナーサリー・瑞稀は優しく微笑み、エクスマリアの小さな体を抱きしめなおす。
ばさりと音を立てるのは華蓮の翼。二人は今、空の上から町を見ていた。
「空を飛ぶのは、どんな気持ちだ?」
「そうね。晴れた日はとっても気持ちいいわ。昼間は遠くまで見渡せるし、夜は町の明かりが綺麗なの」
腕の中で大人しく撫でられる可愛い娘に、華蓮は空を飛んだ時のことを思いだしながら話す。
エクスマリアは深海を閉じ込めたような瞳をぱちぱちと瞬きしながら華蓮を見上げ、自分の髪で翼を作って見せる。
「マリアもママと同じものを見たいな」
表情は変わらないけど、拗ねたように少しだけ唇を尖らせるエクスマリアを見て、華蓮は空から見た景色を見せてあげようと思った。
寒さで頬を赤くしながら、じっときらきらと煌めく街並みを見つめるエクスマリア。その瞳は好奇心と感嘆で輝いている。
「マリアちゃんが喜んでくれて嬉しいのだわ」
そんな娘を優しく見守りながら華蓮が微笑むと、エクスマリアは華蓮にぎゅっと抱き着いた。
「マリアも、ママと一緒で嬉しい」
*SS担当者:ゆーきNM