イラスト詳細
12月25日シャイネンナハト
作者 | 夏凛とーご |
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人物 | チェルシー・ミストルフィン ハッピー・クラッカー ツリー・ロド |
イラスト種別 | 3人ピンナップクリスマス2020(サイズアップ) |
登録されているアルバム | |
納品日 | 2020年12月24日 |
イラストSS
シャイネン・ナハトの街は雪景色。きんと澄み渡った冬の空気に満ちている。
そんな街角の噴水前は、そこだけ別世界のように盛り上がっていた。
「いつもなら仲良く三人で過ごしても良いんだけど、今夜ばかりは譲らねーおらぁー!!!ミ☆」
ハッピーはサイズ(妖精)の腕にしがみつき、全力で引っ張った。露出の覆いサンタコスは寒そうだが、問題ない。幽霊なのでへっちゃらだ。たぶん。
ぎゅうぎゅう引っ張ってもサイズが彼女の手に堕ちないのは――
「私と一緒にデートしましょ! さぁ、まずは早く私のクリスマスプレゼントになって、ねぇ?」
反対側でサイズ(本体)を握りしめるチェルシーのせいだ。三角ビキニのミニスカサンタさんは、ぐいぐい引っ張って自分のプレゼント袋にサイズを捕獲しようとしている。というか柄の三分の一はすでに収納済みだ。
「俺を物扱いに関しては別にその通りだからいいけど、なんでこうなってるんだ!?」
サイズ(妖精)は天を仰いだ。全力を尽くす二人のおかげで、肩からミシミシって音が聞こえるような気がする。
そりゃあ、聖なる日。特別な日。大好きな人と過ごしたい、と思うのは当然で。
同じことを考えたライバルが居れば、今日を勝ち取るために燃えに燃えて――
シャイネンナハトの影響で不調気味なサイズが、大人しく引っ張られるままなのも、争奪戦のガソリンになった。
「私しか勝たんぜ!」
「ふふふ、サイズ君は私のプレゼントだってば」
「取れる取れる取れる」
左から右から、イレギュラーズの全力でぎゅむむむと引っ張られて肩が抜けるんじゃないかと、サイズは少し心配になる。
「俺はどっちかなんて選べないんだ、だから三人で――」
「絶対ダメだよっミ☆」
「駄目ね!」
提案を瞬殺して、さらに乙女達はギアを上げる。腕にかかる負荷がぎゅいんと上がった。
「こういうシチュエーションって、痛がってるサイズさんのために手を離した方がより愛してるって証明になるんだよね!」
「うんうん、それならハッピーが離してあげたら?」
「そうだね、って言うと思ったかぁ!!」
「離してくれると嬉しいんだけどね!?」
シャイネン・ナハトの乙女達は、夜を待たずに燃え上がる。
さて、この勝負――決着がつくのだろうか。
*SS担当者:乃科GM