イラスト詳細
仙狸厄狩 汰磨羈のはちごうによるおまけイラスト
仙狸厄狩 汰磨羈のはちごうによるおまけイラスト
イラストSS
空気は冷え、外は真冬の寒い夜だ。
こんな夜にコタツがあれば、それは猫も人も捕らえて離さない。魅惑のほっこり暖か空間の誕生である。
「シャイネンナハトと言えばそう、ケーキだ。甘いぞ。」
コタツに入って幸せそうにケーキを頬張れば、普段は凛々しい汰磨羈も目を輝かせる。
隣には、同じくコタツに入ったゼファーが居た。ノンアルコールのシャンパーニュを傾けて、ほっと一息付く。
「そうね。至福のひとときだわ。」
今日は装いも改めて、ニットのセーターに半纏を羽織った2人だ。
普段の雰囲気はどこへやら。楽な格好でリラックスしている。そのまま朝までコタツと一体化してしまいそうな、穏やかなふたり。
「コタツで眠ると風邪を引くぞ。」
「そうか、気をつけるよ。」
互いに軽口を言い合ったりして、のんびりと楽しい時間は過ぎていく。
緩みきったふたりも運命特異座標だ。これまでに沢山、あらゆる相手と戦ってきた。
そんな彼女たちでも、シャイネンナハトの平和な夜に、コタツの魅力に抗うことはできないだろう。
「~♪」
上機嫌なゼファーが鼻歌を歌う。
やがてウトウトした汰磨羈の代わりに、ツリーの飾りは休まず輝き続けた。
*SS担当者:蒼彩野羊NM