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二人のシャイネンナハト
二人のシャイネンナハト
イラストSS
キラキラと光が降るようなイルミネーションの中、シェーヴェルトは人待ち顔をしていた。
「師匠」
そこに鈴を転がしたような声がかかった。弟子の彼方だ。シェーヴェルトが踵がそちらに向く。
ふたりは顔を見合わせると、お互いの服装をじっと観察した。
実はふたりのコートは今日のために買い揃えたお揃いである。
それをどう着こなすのかが今日の課題だったが、ふっと笑いあって頷いた。
「良く似合ってる。行こうか」
「師匠も良い感じです。はい、では行きましょう!」
ふたりはシャイネン・ナハトの為に飾られたイルミネーションが輝くプロムナードを歩き出した。
その途中にあった移動販売のマシュマロが乗ったチョコレートドリンクを買って冷えた手を暖める。
彼方は無意識にか、ギフトが発動して瞳にルビーが灯る。
それのよって何人かの人がアイドルの彼方だと気付くが、シェーヴェルトのさりげないガードによって混乱は起きなかった。
やがてプロムナードを通り抜けたふたりは記念に一枚、出口の写真を通行人に撮って貰うと、フェアをしているカフェへ入って行くのだった。
*SS担当者:桜蝶京嵐NM