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イラスト詳細

【Scheinen Nacht2019】PN入賞公約で一日アイドル(仕事)やる羽目になっただけ

作者 葛飾 ぱち
人物 エルス・ティーネ
イラスト種別 シングルピンナップクリスマス2019(サイズアップ)
登録されているアルバム
納品日 2019年12月24日

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イラストSS

 もう……本当に無理。
 鏡に映る自分の姿に、Erstineは涙目になった。
 つややかな黒髪はツーサイドアップに結ばれ、小さな赤いハットには柊があしらわれている。
 短い上着とかなり短いスカートは、赤をベースに金と緑のクリスマスカラーがアクセントで入り、袖口とスカートの裾にはふわふわの白いファー。
 完璧なアイドルがそこにいた。
 ……それが自分でさえなければ!

 入賞したら一日アイドルをする。
 そんな約束をしてしまった、あのときの自分に小一時間説教したい。
 鏡を見てふるふるしているうちにも、開演時間がやってくる。

「エルスティーネさん、よろしくお願いしまーす」
「は、はいっ」
 Erstineはぐっと拳を握りしめたあと、ステージへと出て行った。

「み、皆さん……きょ、今日は私のライブに来て下さって……あ、ありがとう……うぅ……」
「おおーっ!」
 歓声とライトで目が回りそうだ。
「ではまず1曲目、恋のエターナルドリーム……です」
 左右にステップを踏んで拍子を取る。ひらひらとスカートが弾む。
 夢見る女の子の恋の歌。
「夢のゆりかご~、恋をはぐくむ~~、大好きっ♪」
 可愛すぎる歌詞が、身もだえするほど恥ずかしい。頬が熱くてたまらない。
(1500歳の……あちらの世界では30になる私に何をさせてるのかしら……っ)
 もう二度とやらないと固く誓いながら、Erstineはライブの依頼を遂行すべく、笑顔をふりまくのだった。

※担当GM『月舘 ゆき乃』

挿絵情報

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