イラストSS

　きらびやかなイルミネーションが瞬く美しい景色。
　特別な日に特別な相手との時間はまた格別なもの。
　聖夜の遊園地を訪れたヒィロと美咲の瞳には輝かしい世界が映し出される。
　日暮れより前に遊園地を訪れ遊んでいた２人だが、辺りが暗くなりはじめると同時に点灯されたイルミネーションを見て、そのテンションはかなり上がっていた。
　美咲の瞳は感情により色が変わる。
　楽しい時間を過ごし、その瞳はペリドットの宝石のように輝いていた。
「美咲さん、はやくはやくっ！　あそこすっごいキラキラしてるよ！」
「わ……遊園地って、こんなにすごいんだね」
　活発に動き回れるようにかヒィロはボーイッシュな服装を着ており活発なイメージを見る者にあたえる。
　逆に美咲は落ち着いた女性らしい服装を着こなしており、対象的な２人。
　一見不思議な組み合わせに見える２人だが、その和やかで楽しそうな雰囲気は友人を越えた絆を感じさせるものであった。
「とても嬉しそうだね」
「あったりまえだよ！　クリスマス！　遊園地！　そして美咲さんと一緒なんだよ！？　嬉しくないわけないじゃない？」
　人懐っこくヒィロが笑えば、美咲も笑顔を浮かべその言葉に頷き答えた。
　行こ、とヒィロが手を引けば美咲も握り返し引かれるがままについていく。
　２人の特別な時間はまだしばし続くのであった。

※担当『天野奈々』