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河鳲 響子の山中みや子による2人ピンナップクリスマス2019(横)
河鳲 響子の山中みや子による2人ピンナップクリスマス2019(横)
イラストSS
「う、まーーいのよ!!」
幻想の外れ、混沌神社と呼ばれる境内に併設された小さな食堂。
その中でルーニャ・エルテーシアは出される料理に目を輝かせて叫んでいた。
「喜んでもらえてよかったです。お誘いしてよかった」
「なに? なんで? 今日は私の誕生日? こんなご馳走が食べられるなんて夢のようなのよー」
なんで誘われたのかいまいち理解せず、そしてどんどん出される料理に涎を垂らしながら齧りつくルーニャ。
そんなルーニャを微笑ましく見ながら、店主である河?響子は次なる料理を用意する。
「美味しいのに、いっぱい……美味しい料理は少なくて物足りないのに、ここは多い……このチキンも、シチューも、お肉もー!」
「チャーハンもありますからね」
「最高なのよー! 今日ばかりは私の胃袋が負けを認めてしまうかも知れないわ!」
片っ端から平らげていくルーニャに負けの気配は見えないが、それでもルーニャを満足させようと、さらに料理が現れる。
「最後にはケーキも用意してありますからね。お腹いっぱいになるまで食べて下さいね」
「ケーキ! やっぱり今日は私の誕生日? そうなのね? おめでとう私、ありがとう響子! わーい、いただきますー!」
誕生日ではなくシャイネンナハトであるが、そんなつまらない訂正はせずに響子は美味しく料理を食べるルーニャを微笑ましく眺め続けるのだった。
※担当『澤見夜行』