イラスト詳細
七鳥・天十里のpesによる2人ピンナップクリスマス2019(横)
七鳥・天十里のpesによる2人ピンナップクリスマス2019(横)
イラストSS
シャイネン・ナハトに降る雪は何処までも深く美しい。
子供達は皆、雪を喜び駆けまわり様々な遊戯を楽しむのだという。
――というのがイーリンと天十里が幻想で見かけた子供達の過ごし方だ。
それならば郷に入っては郷に従えという事で雪合戦を子供達に混ざって楽しむ事にした。勿論、現役のローレット所属のイレギュラーズだ。多少の手加減は必要で、子供達ときゃっきゃと楽しんでいたのは……少しの間。
ぼす、とイーリンにぶつかった雪玉から徐々に現場はヒートアップした。
「さあ、神がそれを望まれる――!」
戦いに赴くが如く、その髪先が煌びやかな光を帯びた。投球フォームは素晴らしく。ぐ、と手に力を込めて雪玉を放り投げるイーリンの赤い瞳が厳しい色を帯びる。
イーリンの戦闘スタイルは『超』短期決戦に向いている。ガス欠後も粘れば粘れるアタッカーだが耐久に欠けるという自認の下で天十里と戦うならば速攻を狙うしかない。
「さあ? 当てるのなら得意中の得意だよ!」
対する天十里はハイレベルな命中回避にタフネスを合わせて安定した攻撃を行える長期戦に対応したアタッカーだ。火力のイーリンならば、バランスの天十里と言った所であろうか。
渾身の魔球を避けた天十里が隙をついてイーリンへと雪玉を放る。まだまだだ。二人ともまだ満足していない。
「さあ、当ててみなさい?」
「望むところだ!」
――それを見ていた子供がどうしようという顔でこちらを覗いていたのは……秘密なのだ。
※担当『夏あかね』