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シラスのねこのこねこのこによる2人ピンナップクリスマス2019(縦)
シラスのねこのこねこのこによる2人ピンナップクリスマス2019(縦)
イラストSS
薄手の白装束一枚だけを身に纏い、寒さに身体を震わせ、せめてもの抵抗にと腕で身体を擦りながら。シラスはホイホイとついてきてしまった事を早くも後悔していた。
事の始まりは。栄龍に「良い修行がある」と聞かされ、シラスが二つ返事で乗ったから。
確かに良い修行ではあるのだろう。だがしかし……その内容とは…
「おーいシラス。お前も早く来いよー!」
同じ格好で早速修行を始め、シラスにも開始を促すいい笑顔の栄龍。しかし呼ばれたシラスは呆然どころか、そろそろ顔から血の気が引いてきた。
なぜなら彼らが今いるのは街から遠く離れた山の中、寒風に身体を晒しながら凍てつく冷たさの滝壺にいるのだから。
俗に言う滝行である。
何故栄龍は平気で笑っていられるのか。歯がガチガチ音を立てる中シラスがそう考え立ち尽くす。
「んー? なんだシラス。お前がやりたいってついてきたんだろ? それとも……できないのか?」
挑発半分の栄龍のこの言葉に、シラスの顔に血の気が戻った。目つきが鋭くなる。負けん気が顔を出す。
だって、男の子だから。
「出来らあっ!!」
こうして男を上げる為の修行に精を出した二人組。その結果がどうだったかは、未来の二人のみが知る事であろう。
※担当『以下略』