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リアナル・マギサ・メーヴィンの黒猫による2人ピンナップクリスマス2019(縦)
リアナル・マギサ・メーヴィンの黒猫による2人ピンナップクリスマス2019(縦)
イラストSS
シャイネンナハトと自分の誕生日を祝え。
簡潔にして難解な師匠のオーダーに、リアナル・マギサ・メーヴィンは頭を抱えた。
年下であり、師匠でもあるイーリン・ジョーンズ。彼女の生誕とシャイネンナハトを同時に祝う事に異議はない。
しかし……どうやって?
何がどうしてこうなった。
祝宴の最中、サンタ姿のリアナルに「自分を好きにして欲しい」と告げられたイーリンは、己の言葉に囚われた愛弟子を見上げた。
恥じらうように丈の短いスカートを握りしめる姿の、何と健気で愛らしいことか。
手招きをすると、仄かな酒精の匂いと共に空き部屋へと身を潜らせる。
爛熟した古書に浸された書斎。
壁一枚隔てた向こうでは宴が続いている。
「あまり大きな声を出してはダメよ」
秘密を打ち明けるようにイーリンは囁き、椅子に腰掛けた。言われるがままリアナルは床に膝をつく。イーリンの白?めいた肌に恍惚の朱が浮かび、伸ばした指先が顎を舐めた。
「ふっ……あぅ、あっ」
甘えるように漏らされた吐息。リアナルの耳や尻尾がくたりと垂れた。与えられる愛玩に耽溺した背筋は反り、震えている。
緑と青の瞳は濡れ、その中心に据えられた紫苑の微笑みは普段より少しだけ加虐的だ。
素敵な贈り物をありがとう。
銀の耳殻を食むようにして告げられた言葉に、リアナルはとろけるように微笑んだ。
※このおはなしは健全です
※担当『駒米』