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炎堂 焔の葛飾 ぱちによる2人ピンナップクリスマス2019(縦)
炎堂 焔の葛飾 ぱちによる2人ピンナップクリスマス2019(縦)
イラストSS
せっかくの輝く夜なんだから、ツリーはやっぱり大きいのがいい! という事で焔とシオンの意見が一致し、大きなモミの木が室内に聳え立つ。
「よーし、てっぺんから下までデコっちゃおう!」
さあ、飾りつけ開始だ。作業はみるみる進んでいくが、焔もシオンも背が高い方ではなく、上の方までは手が届かない。だからといって、頂に飾りが無いのはやはり寂しい。どうしたものかと、二人は少しの間首を傾げ。やがて焔が何かを閃く。
「そうだ! ボクが肩車すれば」
「え、いいの? ……ほら、俺」
「問題ないない! それじゃあてっぺんの方、頼んだよ!」
小柄なシオンをひょいと担ぐ。シオンは男の子ではあるが、焔から見ると同性の友人と感覚が変わらない。少し複雑に思わなくもないシオンだったが、今は使命を果たさねば。
張り切って、頂に大きなリボンやベル、光るオーナメントを飾り付けていく。
「「できたー!!」」
肩車から降り、完成したツリーを二人で見上げる。自分たちの仕事ながらとても立派で、達成感も抜群だ。そんな所で。
「……そういえば、俺、飛べば良かった?」
「あっ……」
後の祭りだが、友人となら、遠回りな作業も輝く夜の楽しい一ページだ。
※担当『白夜ゆう』