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新田 寛治の酢による2人ピンナップクリスマス2019(縦)
新田 寛治の酢による2人ピンナップクリスマス2019(縦)
イラストSS
銀の絹糸が宙に垂れていた。
閉塞された室内。細雪のきらめきが散りばめられた様な、不思議の灯りに照らされた場所。
そこに、彼女が居た。
細い線の女性だ。
透き通る色白の肌を隠すのは下着のみ。
腰に回された深紅色リボンの布地は頼りない。少しでも指を掛ければ、秘されていた所を露にするだろう。
そしてそれは、胸部にも言える。
肩に掛け、支えとする紐は薄い。こちらも容易く、解けて落ちるかもしれない危うさだ。
だが、彼女はあえて、指で撫でた。
切れ長の紫瞳が暗闇に光る。
弓なりに歪められた目が蠱惑の色を秘め、指先が肩紐に絡み付いてはらりと落ちた。
形のいい丸みが、支えを無くして揺れる。
そうして、上げた指をそのまま、下に降ろせば。
※担当『ユズキ』