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聖夜にスティアちゃんと
聖夜にスティアちゃんと
イラストSS
「こういうフリフリしたのがいいと思うの!」
弾むスティアの声音に、サクラは押される。
期待と、楽しさと、親しみの込められた二色の瞳に見つめられると、どうにも弱いのだと、サクラは思う。
可愛らしい友人──というよりは、愛らしい妹と対面している気分になる。
物理的な距離も近いし。
グイグイ来る。
「ね、ね? ちょっと試着、してみよう?」
「あ、あはは~……あ、あースティアちゃんはこういうの似合いそうだね、うん、どうかな!」
これは逃げられない。となれば、もうこちらも乗るしかない。
なのでサクラは、目を回し、シックなスカートを手に取りながらそちらを薦める。
急ぎで見付けたものだが、似合うだろうと思ったのは、本当だ。
ただ。
「着るのは、春になってからかなぁ」
「たしかにちょっと、寒そう?」
この季節を乗り切った時にこそ、活かせるのかもしれない。
「じゃあとりあえず試着だね!」
「解ってる、どうせなら一番いいのをプレゼントしたいしね?」
※担当『ユズキ』