イラストSS

　あたたかいコタツに揃って入った鳴と焔はクリスマスパーティーの真っ最中。
　持つ属性が似通う彼女たちは良き親友そのものである。
　ぬくぬくしながらチキンやサラダに舌鼓を打っていた所で焔が取り出したのは丁寧にくるまれたプレゼントボックス。

「鳴ちゃんにプレゼント！　喜んでくれると嬉しいな」

「わぁ、焔ちゃんに貰ったものなら何でも嬉しいの！　鳴も焔ちゃんにプレゼントなの！」

　嬉しそうに鳴の尻尾が揺れた。
　こちらもと身体の脇のバッグを手に取り焔へと手渡す。

「ありがと鳴ちゃん！　何かな、開けてもいい？」

「勿論なの！」

　そろっていそいそとプレゼントの中身を確認する。

「これは……可愛い帽子なの！　ありがとう焔ちゃん！」

　あたたかそうなニット帽。獣人種の鳴でも苦しくないように、耳を出す用の出っ張りがある。

「頭のお耳ってやっぱり寒いかなーって思って。……わ、これはネックレス？　ボクの瞳の色みたい！」

「そうなの！　きらきらしてて綺麗だなって、いつも思ってたから」

　燃えるような赤い石が着いた、可愛らしいデザインのネックレス。
　焔はそれを大事そうに抱きとめて。

「ね、折角だからつけてみようよ」

「賛成なの！」

　互いのプレゼントを身に着けあって、笑い合う。
　思いがこもったプレゼントはぴったりと互いに似合っていたのであった。

※担当『金華鉄仙』