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イラスト詳細

アーリア・スピリッツのSS用イラスト

作者 -
人物 アーリア・スピリッツ
イラスト種別 SS用イラスト
納品日 2019年09月28日

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イラストSS

「……おや、意外と言いましょうか。
 貴女は私に師事をしたいと言うのですか」
『そのキールは二人きりで』アーリア・スピリッツ (p3p004400)の申し出を受けた『幻想大司教』イレーヌ・アルエは少し予想外の顔をした。
 自身を『へべれけ』と称して酒場の主になっている――気取っているではなく本当にそう呼ばれている――アーリアは特別敬虔なタイプには見えない。昼間の大聖堂でお祈りを捧げるよりは、夜に瞬くカクテルドレスでそれこそキールでも傾けている方が余程似合うのだ。
「そうねぇ。我ながらのミスマッチかも知れないけど、縁も出来た事だしねぇ。ね、そういうのって一期一会で素敵だと思わない?」
「成る程。一理あります。私としても知己の勇者に頼っていただけるのは吝かでもありませんわ」
『勇者』の呼び名にアーリアは「やぁねぇ、もう!」と少し罰の悪そうな顔をした。イレーヌは見目、評判程には堅い人物ではない。故に彼女の今の台詞はアーリアの反応を見越した軽い揶揄(ジョーク)だ。
 そんな硬軟自在な彼女だからこそ、この師事は価値を得よう。
「何れにせよ、私が選んだのは貴女よ」
「あら、嬉しい。では、意気に感じで参りませんと。
 やはり、アーリアさんなら意地悪く?」
「……そう言われると複雑だけどねぇ」
「ふふ、淑女というものはむしろそうでなくてはね」
 イレーヌの悪戯気な表情は親しくなくば見る機会も多くはあるまい。
 アーリア・スピリッツの覚醒の好機、顛末は果たして如何に?

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