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仙狸厄狩 汰磨羈のはちごうによる2人ピンナップクリスマス2018(横)
仙狸厄狩 汰磨羈のはちごうによる2人ピンナップクリスマス2018(横)
イラストSS
「「んんーーーーっ」」
きつねと世界を食らう竜は二人同時にケーキに銀色のフォークを突き刺し、そしてフォークで取り分けた甘い甘いケーキを口にして同時に幸せそうな声をだす。
雪の降る寒い冬、暖炉の前には炬燵(どこからだしたんだ!)。そして、大切な友達と美味しいケーキ。
それだけ揃ったのだ。幸せ以外の何物でもないだろう。
褞袍の模様は同じで色違い。ぬくぬくしたその空間には幸せが満ち溢れている。
障子の向こうは影絵の雪景色。随分とさむいことだろう。
「お主、お茶は?」
汰磨羈が急須を円の形にふりながら問いかけた。中の茶葉をかき混ぜているのだ。
「うん、おねがいするぞ」
ヨルムンガンドはにっこりとこたえる。そろそろ口の中の甘さを流す渋みがほしかったところだ。
おそろいの湯呑に熱い湯気の立つお茶がこぽこぽと注がれる。
「熱いからきをつけるのだぞ」
汰磨羈が注意を促すが案の定。
「もちろん、あつっ!」
「だからいうただろう」
呆れた口調ながらもこの相方のドジはなんとも可愛らしい。
「その、少々油断をしてしまった……!」
その言い訳に二人は顔を見合わせて笑い合う。
ボーンボーン、と時計が25日になったことをつげた。
「「メリー、シャイネンナハト」」
ふたりのシャイネンナハトは続く。
※担当GM『鉄瓶ぬめぬめ』