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水瀬 冬佳のゆゆによるシングルピンナップクリスマス2018(縦)
水瀬 冬佳のゆゆによるシングルピンナップクリスマス2018(縦)
イラストSS
異世界。この混沌に飛ばされて――幾何経ったか。
「ですが、この混沌の世にも……あるものですね」
こういう季節が、と冬佳は言う。
かつて居た日の本の国でも冬の催しというのは存在していた。異世界という地にても共通する様な物事があるとは……遠いようで近いような、不思議な世界である。全くかかわりが無い筈なのに、親しみをも感じる。数多の世界が共有されているからだろうか。
雪が降り、冷気を肌が撫でていく。淡い紫色のマフラーを首に。雪の道を歩いていく。
――かつての世から共に歩んでいる者と一緒に。
「……お揃い、ですね」
携える微笑み。横にいる、愛しき者と繋ぐ手は温かい。
かつての世と連絡は取れず。戻れる見込みも今は無く。
それでもこの温もりはあの時から、ずっと。
永劫変わらず、寄り添い続ける。
※担当GM『茶零四』