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酒飲み達のクリスマス
酒飲み達のクリスマス
イラストSS
「かんぱーい」
「うふふ、乾杯」
琴音とアーリアはグラスを打ち鳴らす。
これでもう何度目の乾杯になるだろうか。
酒に目がないふたりは、クリスマスを口実にして、今日も今日とて酔っぱらっているのだった。
「んー、このお酒、おいしいよぉ」
「こっちもなかなか飲みやすいわぁ。ねぇ、次はピンクのお酒にしてみましょうよぉ」
「もうー」
二人はくすくすと笑いあう。アーリアの髪は、飲んだ酒に合わせて、美しいグラデーションに染まる。
「こっちはお花のお酒だって。ねぇ、このカクテル、いくつかしらぁ」
カランとグラスが軽やかな音を立てる。
「んー……21!」
琴音がぴたりと酒の度数を言い当て、二人は再び笑いあう。
ここまで酔いが回ってくると、何があっても面白い。
「注ぐよぉ」
「悪いわぁ」
ぎゅうと体を押し付け合うと、互いの体温がくすぐったい。
「また大きくなってないかしらぁ?」
「ええ? 太らないのいいよぉ……」
ふと気が付くと、外は静かに雪が降っていた。
「あ、言ってなかったねぇ……」
「そうねぇ……」
「「メリークリスマス!」」
そしてまた、勢いよく新しい酒瓶を開ける。
※担当GM『布川』