イラスト詳細
ミーシャのpicoによる4人ピンナップクリスマス2018(横)
イラストSS
星降る夜にふんわり気分で、メルヒェンなパジャマパーティにご招待。
室内はペールラベンダーの壁紙に、星のライティングが飾られて。
ベビーピンクのツリーにはリボンやハートの優しい色合いが乗ってる。
ふわふわの白いソファ。ピンクのカーペット。その上にはお菓子にキャンドルライト。温かいココア。
「こっちはマシュマロです」
牛柄のきぐるみパジャマを着ているのは珠緒だ。厚手であたたかそうなパジャマ。フードに着いている牛の耳が可愛らしい。少女は笑顔で他のメンバーにマシュマロを差し出す。
それを眠たげな表情で掴もうとするのはセティアだった。
金色の柔らかそうな髪に気怠げな表情。猫のアイマスクをヘアバンド代わりに、落ちそうになる瞼と戦っている。
「……」
そう、お菓子が遠い。あと少しを伸ばす力も湧いてこない。少しエモい。
その様子をくすくすと笑いながら見つめているのはセレネだ。
アイスブルーのワンピースパジャマは、ノルディックの柄が入って可愛らしい。
「セティアさんは少し、おねむでしょうか?」
「……ん」
こくりと頷くセティアに珠緒がマシュマロを握らせる。
「はい。マシュマロはここですよ」
わしっとお菓子を握るセティアの様子を可愛らしいと眺める二人。
ミーシャはそのやりとりを微笑みながら見ていた。こちらもどうやら眠たげで。
だって、ふわふわの柔らかいソファは眠気を誘うのだ。
ローズピンクのうさぎパーカーともこもこパンツ。お揃いのもこもこ靴下は温かい。
「ふぁ……」
思わず出てしまったあくびに。テディベアで口元を隠して。ミーシャの頬が染まっていく。
「ふふ、ミーシャさんも……ふぁ……あっ」
「セレネさんも、つられた?」
ミーシャのあくびにセレネがつられ。
セティアはもうすでに微睡みの中で、うつらうつらと船を漕いでいる。
珠緒は朗らかな笑みを浮かべ、このシャイネン・ナハトの穏やかな時間をしみじみと胸に刻む。
以前であれば考えもしなかった、平穏な日々。幸せな時間に笑みが浮かんでくるのだ。
今日はシャイネン・ナハト。星降る夜。争いは無く。ただ、安寧が訪れる。
御伽噺の聖女が願った祈りの時間。
こんな夜には皆で仲良く、パジャマパーティなのだ――
※担当GM『もみじ』