イラストSS

　シャイネンナハトと言えば？
　勿論お決まりの存在が一つあるではないか。
　そう！　「赤い服のアイツ！」とヨハナとカタラァナは心を躍らせていた。
　二人ともいいこ（悪意はない）で未成年（自称じゅうななさい？　よくあるよくある）。
　そこまで要素が揃っていればアイツだって無視することはできないはずだ。
　きっと赤いアイツも素敵なプレゼントをくれることだろう。
　ご挨拶がしたい。折角の輝かんばかりのこの夜なのだ。
　いつもお世話になってるプレゼントをくれるアイツ。年に一度のアイツとの楽しい邂逅を全力で楽しみたい。
　だって、イイコなのだ。イイコの為に頑張る赤い服のアイツはきっと喜んでくれるはずなのだ。
「どうする？」
「とりあえず……」
　シャイネンなパーティームードを漂わせて罠と拷問具、番犬の魔物を用意して毒入りの料理でもてなす準備を整える。
　だって、アイツは子供達に姿を見られぬように逃げてしまう。
　逃げられない為には準備はしっかりと――……そこまでして悪意がないかって？　勿論ないのだ。
　だって、年に一度の素敵な日！
　この１日に感謝を込めて、ただの一言。
　ご挨拶がしたいだけだもの――輝かんばかりのこの夜に！　って。

　※担当GM『夏あかね』