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向日葵が咲くお屋敷

書庫

マリアの出身世界に関する情報が書き込まれた書物が収められている書庫。

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④災厄と魔族が持つ知性体に対する殺戮衝動について
<1章>苦悩
破壊の神々は何かを破壊する際、加減などすることができない。故に創り出した心持つ対人類用の生命には知性体に対する殺戮衝動が与えられていた。
殺戮衝動は、強大な力を持つ者ほど抑え込める期間が長く、力の弱い者ほど呑まれた。
そもそもなぜ自由意志、心を持たせたのか?心など無いただ殺すだけの生命を創れば良かったのでないか?
神々は戦いの中で確信したのだ。決して心持たぬ殺戮機械では人類を打ち倒せぬと。
自ら考え、悩み、困難に立ち向かい、時に自身の力の限界すら越える…心を持つ生命でなければ勝てぬと。
そう判断したのだ。
しかし、この心が大きく災厄を…魔族を悩ませることになる。
前述した誇りや階級制度などが最たる例である。

結局の所、魔族のほとんどが人類と戦いたくなどなかったのだ。
もちろん魔族にも好戦的な者も多くいた。だがそのほとんどが喧嘩がしたいだけで命のやり取りまで望まない者であり、一方的な殺戮を行う者は力がなく殺戮衝動に呑まれてしまった者がほとんどだった。
だが殺戮衝動は勿論のこと造物主の命は人類を滅ぼすこと…。彼らは戦わねばならぬ。
しかしいざ戦争が始まると困ったことが起きた。
彼らは戦う力を持たぬ女・子供・老人が殺せなかったのだ。
人類を本気で滅ぼすなら…真っ先に狙うべき対象であるはずにもかかわらず、彼らにはできなかった。
その現実から目を逸らす為、彼らは自分達に嘘をついた。「我らは偉大なる破壊神様に創られし誇り高き種族!女・子供!戦う力を持つ者は討たぬ!」と。
それがどれほど滑稽でおかしなことであろうと、言い通すしかなかった。
災厄達も血族達に何も言えなかった。
災厄すら同じ心を持ち、対話可能な人類をただ屠るだけの存在と見ることが出来なかったのだから。

<2章>修羅堕ち
殺戮衝動は災厄を除き、一定の期間満たされない場合、魔族の魂を暴走させ修羅堕ちと呼ばれる状態にしてしまう。
この状態に陥ったが最後、元に戻ることは叶わず同族を除く目に付く知性体を殺すだけの殺戮機械になる。
魂を…命を削って力に変える為、通常時の5~10倍の戦闘能力を得て、絶命するまでの約5日間、破壊の権化と化す。
魔族はこれを最も嫌い、恥ずべきことだと忌避する。
故に常に人類と小競り合いが続くのだ

「神よ…。なぜあなた方は我々に心など与えたのだ…」
『鋼拳龍姫』ヴェルフェリア・リンドヴルム

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