アルバニア戦が終わった…

（服は破れ、応急処置した部位から僅かに血が滲み、誰の血か分からないものが足跡となりつつも、ここまで来た）
た、だいま……。
くっ、神様なんて相手にするもんじゃないな……。

（バーカウンターに座り、テーブルに項垂れ）
パパ……まだ帰ってきてないのかな、ううん、生きてんのかな。途中でアルバニアだか、首だかに行ってしまうか、追えなかった……

まだ私弱いなあ、早く帰ってくると、いいな……

……(服はボロボロ、包帯をそこかしこに巻いており、顔は疲労困憊。そんな中でバーのドアを開けて帰ってきて)

！！

ぱぱ！！！！（自身の体が痛みで軋むのを忘れて、駆け寄り胸元に飛び込もうとしたが、自分も血塗れなのに気付き眼前で止まり）

ぁ….イレギュラーズの死亡者リストには、ぱぱの名前、無かったから……無事だとは信じておりましたが、その。
ぁ……お、おかえり、なさ……（ほろほろ大粒の涙を流しながら、ソファに案内しようと）

メルトか…ただいま
お前も生きててよかった。ボロボロじゃねぇかお前も。

……俺がここで死ぬわけないだろ
…でも大勢が死んでしまった、あぁ…クソ…なんで……！(ソファに座って頭を抱えて)

ん。あ、ああ！これくらい平気よ！名誉の負傷なの。黙ってれば治るし、痛くなんてないわ！！（痩せ我慢していて大量の汗をかいている）
…ぁ、喉渇いたよね。持ってくるね！（バーカウンターへ小走りで行き、コップに水を入れながら）

…あれが冠位との戦争かあ。
ぱぱのせいじゃないよ、犠牲は。気にしないでっていうのは、極端だけど。ぱぱに、変に背負って欲しくないし…

大丈夫なようにゃ見えないけどな
頼む

…あぁ、わかってる
名誉の死だってことはわかってる
でも…クソ、あそこまで大勢が死ぬ必要はなかった……！！