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俺の家

†常闇のトビラ†

フン……このように狭苦しい場所が、我が第二宮とは、な。

え、あ。あ、あー……。
ええと。どうも……。
今の聞いてました?
ヒェッ……。

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●2-1
 ネットサーフィンという言葉は、廃れて久しい。
 事象そのものが消えて無くなった訳ではない。きっと当たり前になりすぎたのだろう。
 今や誰もが日夜、手元の携帯端末で、情報の海を泳いでいる。
 イラスト投稿サイトには、アマプロ混合の美麗なイラストが並び、疲れた目を癒やしてくれる。
 けれど――そうしていると、机に乗りっぱなしのペンタブレットが、嫌でも目に入る事がある。

(いつから、絵を描かなくなったんだっけな……)

 埃をかぶった外付けHDDには、身もだえするような絵が眠っているはずだ。
 たっぷりと躊躇した後に、普久原はウェットティッシュで外付けHDDを拭き取るとUSBコネクタを繋げて電源を入れる。数ヶ月以上ぶりに描画ソフトを起動して、直近の自作イラストを開いてみた。
 小僧の頃に描いていたものよりは、多少マシにも思えるが――ひどい出来だ。
 ならば、もっと古いものは、どうだったろうか。
(あー、これだ。こんなキャラ描いたなあ、なんだっけ、ええと。エターナル……)
 こっぱずかしくなるようなタイトルの、自作世界の主人公であった。
 小説のような何かを書き起こしたり、イラストをつけたりしていた。
 想定していたのは、凜とした瞳に、美しい銀色の髪に、メリハリが派手なプロポーション。
 堕天使のような翼があり、なんだか十字架やドクロのモチーフを多用していた気がする。
 とんでもなく強い魔剣を振り回している。
 パートナーもまた美少女で、無駄に過酷でつらい設定を背負わされていた。
 それでもなんのかんのどうにか片付けて、二人は幸せに結ばれるのだ。
 今で云うところの、メリーバッドエンドだったように思う。
 主人公の名前はティファレト、ティファ……なんだったろうか。
 完成すらさせていない訳なのだが。はて――

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