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銀嶺館

【図書室】天義について

銀嶺館のどこかにある図書室。

貴方が見聞きした『天義』についての情報を教えてください。
時にはTOP画面で伝えられる幕間劇や、参加した依頼、気になった依頼の他、自分が感じた事や思った事などを語り合ったりして、天義の謎に迫って行きましょう。

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……聖教国ネメシスの教義からすれば父の考え方は異端だったに違いない。
 実際に引き金になった『不正義』の顛末が何だったのかは知れないが、父が周囲に疎まれていたのは察するに余りある。
 逆風の中、当代の俺が騎士としての身分を得る事が出来たのは、我が身の努力であると自惚れているが――没落した名門として騎士の末席に滑り込んだ時からそれは分かり切っていた。
 上役の侮蔑に満ちた視線は、僅かながらの恐れも孕む。
 接した何人かの貴族、高官はまるで探りを入れるような所があった。
 全く、彼らにとっては当家の『不正義』は探られたくない内容なのだろう。
 嗚呼、何という皮肉だろう。神の教えを口にし、正義と潔白に満ちている王宮が、態度で、言葉でその信頼を毀損する。
 少なからず俺に残っていた父への疑いが、雲散霧消したのは幸福なのか、その逆か。
 俺はそんな誰にもニッコリと笑って今日も心にもない言葉を口にするのだ。

 ――父の『不正義』を贖う為、私は忠勤に臨む所存です。それ以上の何がありましょうか。

 ネメシスは潔癖の国。
 ネメシスは純白の国。
『正義』に沿わぬ何をも許さず、神ならぬ人の驕慢を持ちて神の裁定ばかりを望む国。

 ――そんな、とてつもない、強欲の国。

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