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銀嶺館

【図書室】盗賊団・砂蠍について

銀嶺館のどこかにある図書室。

貴方が見聞きした『盗賊団・砂蠍』についての情報を教えてください。
時にはTOP画面で伝えられる幕間劇や、参加した依頼、気になった依頼の他、自分が感じた事や思った事などを語り合ったりして、盗賊団・砂蠍の野望を阻止しましょう。

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『凶』のハウザー・ヤークは言うまでもなく、それ以外についてもひとかどに名前が知れている。
 ラサ『傭兵』商会連合の歴とした一員、重要なるパーツの一という訳だ。
 そんな彼等の議題は幻想から落ち延びてきた『新生・砂蠍』の残党共の討伐についてであった。
 敵がどこに潜伏しているのか。
 数はいくらか。構成はどうなのか。
 そういった戦略的情報の交換と、子細な協力体制の構築が行われているのである。
 傭兵にとってこの案件は国内の治安維持に相当する。外貨は獲得できない。要するに『儲からない仕事』ではある。だが元はと言えば『砂蠍』は彼等の獲物であった。他国に逃してしまった経緯もあり、話題への熱量は高いのは言うまでもない。かの砂蠍は彼等にとっても仇敵であり、煮え湯を飲まされた回数はお互い様。損得以上の動機は十分所か、十二分さえ超えている。
「ま。馬は馬方、蛇の道は蛇だな」
「なんだ『白牛』の。今日に限って奥手じゃねえか。腰にでもキてんのか?」
「がっはっは!」
 茶化したハウザーに、マグナッドはもう一度豪快に笑った。
 カラシナの情報によれば砂蠍残党共の中に、魔種が紛れ込んでいるらしい。
 いかに勇猛な傭兵とはいえ、『原罪の呼び声』を持つ魔種は戦いたくない相手であることに違いはないが。
 それだけでは彼等が剣をとらない理由にはならない。第一、生半な戦士など認めぬ傭兵達が、切った張ったの荒事を余人に委ねるなど、到底あろう筈のないことでもある。
 ならば何故――その答えは恐ろしい程に簡単(シンプル)だ。
「見たくて見たくて仕方ねえって顔だぜ」
「違いない!」
 つまり彼等の目当ては『噂のローレット』そのものでもあるという訳だ。
「細けぇこたあ、後で決めりゃいい。おい姉ちゃん!」
「はいはい、いつものね」
 傭兵達の合意は幾つかの思惑を孕む。
 餅は餅屋、乗りかけた船に乗せちまえ、或いは見物半分、面白半分。
 ハウザーに言わせれば「キングが討ち取れねえなら、そんなもん。俺が出る程の事って言えるかよ」。
 もっともその言葉は『実際にキングを討ち取った連中』への負け惜しみも半ば含んでいる。
 全くもって特異運命座標というのは『総ゆる運命を吸引する』。まさに特別なのだろう。
 傭兵が誰ぞに傭兵稼業を『依頼』するのは稀有な機会ではあるのだが――

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