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銀嶺館

【図書室】盗賊団・砂蠍について

銀嶺館のどこかにある図書室。

貴方が見聞きした『盗賊団・砂蠍』についての情報を教えてください。
時にはTOP画面で伝えられる幕間劇や、参加した依頼、気になった依頼の他、自分が感じた事や思った事などを語り合ったりして、盗賊団・砂蠍の野望を阻止しましょう。

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 次は水源に毒を流す位の事はザーバにさえ思いつく。更にその先は? その次は?
 考えられる危険は、悪意は山とあり――相手が手段を選ばないならば、全てを塞ぐ事は困難に思える。
 要するにこれは何者かの脅し、或いは誘いなのだ。次はもっと酷い事になるぞという――
 ザーバは相手の仕掛けが『自身の知力・判断を計算に入れたもの』とも読んでいた。
「……………サリュー、か」
「……は?」
「いや、何でもない」
 戻ってこなかった間者の事を考えて自然とザーバの口を突いて出た名前だった。
 任務柄、全員が戻ってこない事はままあるのだが――鉄帝国にすら知れた『かの天才、クリスチアン・バダンデール』の名前がどうも気に掛かった。彼の関与は知れないが、鮮やか過ぎる一連の繰り糸は決して凡百には紡げないからだ。
 ……無論、それは単なる直感であり――確実な証拠を帯びた話ではないのだが。
「……帝都へ伝えよ。これから俺が書き出す全ての項目を最優先、最上位の警戒に当たれと。それから――」
 ザーバは眼光鋭く言った。
「――北部戦線はこれより大きく動く事になるだろう、と」
「……っ!」
 全ての判断を帝都に委ねられた将帥の言は、極めて重い。
 大山が動く。その全身に大いなる怒りと絶えない義務を誇りを背負って。
 罠があろうと踏み壊す。全ては帝国の――そして臣民の為、矜持にかけて動き出す。
(思い通りになると思うな。そのやり口を認めると思うな。
 俺は帝国を乱す者を、この卑怯者を絶対に許さぬ。
 全ての糸を千切り、仕掛けを破壊し、全ての暴挙に一つ残らぬ報いをくれてやろう――!)
 その決意を決して口にする事は無く、『不本意な好機』にも気を滾らせる。
 彼こそ、黒鉄(クロガネ)の鉄騎将――帝国最大にして最強の守護神ザーバ・ザンザ。
 不敗不倒の要塞が、今、戦いの時を迎えようとしていた――


※北部戦線が騒がしさを増しているようです。
 幻想南部を舞台にイレギュラーズと新生砂蠍の間で激戦が行われました。
 イレギュラーズの善戦により多数の戦場で砂蠍は撃退されましたが、幾つかの拠点が失陥しています。
 又、何名かのイレギュラーズが帰還していないようです……

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