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銀嶺館

【図書室】盗賊団・砂蠍について

銀嶺館のどこかにある図書室。

貴方が見聞きした『盗賊団・砂蠍』についての情報を教えてください。
時にはTOP画面で伝えられる幕間劇や、参加した依頼、気になった依頼の他、自分が感じた事や思った事などを語り合ったりして、盗賊団・砂蠍の野望を阻止しましょう。

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「……」
 専ら貴族同士の軍議はこの二人を中心に行われていた。
 それは当然ながら立場、権威の問題であり、他にも理由があった。
 周囲の貴族が派閥の領袖たる大貴族のやり取りに、口を挟めない最大の理由は最後の一人である。
「……本当に鬱陶しい、羽蟲共!
 如何なる思惑があろうとも、諸共叩き潰して差し上げますわ!
 ああ、本当に苛立たしい。いっそ私が直接消して差し上げようかしら」
 平素は余裕の色を崩さない『暗殺令嬢』リーゼロッテの極上の美貌が激しい怒りに歪んでいた。
 幻想一危険とも称される美貌の令嬢の明確な殺気に一同は震え上がるばかりである。
 幻想北部を主な勢力圏とするアーベントロート家は、幻想貴族きっての武闘派である。必然的に北部戦線で鉄帝国と直接相対する機会も多い彼女が動きにくい状況に非常なストレスを感じているのが見て取れる。
「そう急くな。アーベントロートの。わしとて下賤に領地を荒らされておるのだ。貴様と同じ心持ちよ」
「……公爵様の領地はまさに『幻想南部』ですものねぇ」
「然り。故に怒りは同じよ。故に戻りたいのは山々だが――
 貴様の管轄たる北部の防衛にも助力しておるのは偏にこれがレガド・イルシオンの問題に違いないからだ。
 北部戦線が乱れれば、メフ・メフィート――つまり我等の中央が危険に侵されかねん。
 陛下もこれは望まず、我等に『全力の防衛』を命じられておる」
 言葉をより正しくするならば『フォルデルマンはそう命じさせられている』だが、それはさて置き。
「貴方に万一があれば、それこそ国の一大事です」

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