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銀嶺館

【図書室】盗賊団・砂蠍について

銀嶺館のどこかにある図書室。

貴方が見聞きした『盗賊団・砂蠍』についての情報を教えてください。
時にはTOP画面で伝えられる幕間劇や、参加した依頼、気になった依頼の他、自分が感じた事や思った事などを語り合ったりして、盗賊団・砂蠍の野望を阻止しましょう。

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「……とは言え、じゃ。主にも主の予定があるのだろうよ。その目的を考えれば、な。
 蠍の消耗を嫌う考えは分からんでもない。
 じゃが、次はないぞ――次のわしは必ず斬る。神が止めようと止まらぬぞ」
「……ま、そんな命知らずは神位のものだろう。文字通り」
 クリスチアンは「安心したまえ。次は存分に蠍も狩ってもらうさ」と応じた。
「私もアーベントロート麾下だ。点数は稼ぐ必要があるからね」
「どうだか。して、次はどうする。主の事じゃ。もう仕掛けは済んでいるのであろう?」
「勿論、万端だとも。駒は配した。そろそろ大きなゲイムが始まるぜ」
 クリスチアンにとって言うまでもなく――自身以外の全ては駒でしかない。
 彼一流の悪徳の流儀に従って、事は順調に運ばれている。
 全く安全な場所から悪意を繰る指揮者(コンダクター)気取りは、開演の時をまさに待ちわびている。
「全く愉快な程の狂人よな」
「君にだけは言われたくないさ」
「首が恋しくはないようじゃな」
 気安い友人同士のようなやり取りはどうしようもない位の剣呑に満ちている。
「じゃがな、クリスチアン」
 片目を閉じたままの梅泉は不機嫌の名残をようやく片付けて口元だけで笑む。
「言うてしまえばそれが良い。わしが主を評価する理由は一つよ」

 ――主はまさしくこの世の毒じゃ。世を乱し、かき混ぜ、わしの望む闘争を、危機を呼ぶ。
   その為に生まれついた、何と迷惑な男よな!

「――何とでも言ってくれ。
 私を理解出来るは、私以外には居ないだろう。
 唯、君とは唯一にして絶対だ。君とは目的という名の手段を共有出来る。
 だからね、私は私らしくもなく君とは友情を感じないでもないのだよ」
 梅泉は呵々大笑し、クリスチアンは芝居掛かって一礼する。
「――では、期待を御覧じろ」
 危険な剣士に愉快気に評された美しい男もまた、剣士と同じく全く悪魔の顔で笑っていた。

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