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銀嶺館

【偽シナ】『メンデスの牡羊』 ●団員以外も参加可能です

GM名:暁蕾  種別:通常  難易度:NORMAL

予約開始日時:近日  参加人数:8人(少なくても決行します)

相談期間:7日  参加費:無し

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「おとう……さん……お……かあ……さん?」
 【寄り添う風】ミルヴィ=カーソン(p3p005047)は、暗闇から現れたそれに目を見開いて驚いた。
 彼女の前に舞い降りてきたのは双頭の有翼人。その肩に乗った二つの頭部、男と女の顔からは絶えず黒い煙のような物が、意味を成さない呪詛の呟きと共に吐き出されている。
「ああ知ってるよ、これは嘘、幻だとね。大切な人は皆アタシから居なくなる……二人の時も、あの時も、お兄ちゃんも……!」
 自分の両親を思い出させる化け物の焦点の合っていない様な目を睨みつけながら、彼女は闘志を奮い立たせた。
「……でもね、一人になることは怖かったよ。でもあの時、あの人がかけてくれた言葉がずっと支えてくれてる。
 この剣であの人を殺めちゃった時にもう絶対負けないって誓ったのさ!
 アタシは幸せになる、んでみんなを幸せにする! 泣く奴がいない世界にする、それまでは泣かない。
 もうとっくに終わった事なんだ! 灰は灰に……塵は塵へ……消えろ!」
 叫ぶと同時に引き抜かれたミルヴィの剣が、稲妻のように空を切り裂く。

 一方、【迷光仕掛け】アリスター=F=ナーサシス(p3p002118)は、いつものように飄々とした居住まいを崩さないで冷静さを保っている様子だったが、その内では人生にべっとりと残るどす黒いシミのようなものを感じ取り、珍しくザラリとした恐怖と言うものを思い出しかけていた。
 もっとも、アリスターの感じるところの恐怖とは、崩れないバベルをもってしても他者とは共有し難い物なのだが。
 目の前に佇むのは『彼女』、いや本当の所の彼女ではないのだろうが、アリスターの記憶の底から掬いあげた澱から生み出された模造品なのか。
 その正体が何であろうとも、闇にその姿を透けさせ、どこまでも広がる少女の亡霊か幻影のような存在は、そこに存在するだけで周囲に不安を撒き散らし、緩やかに死へと誘う者であると確信させるに充分だ。
 ならば、やるべきことは変わらない。以前と同じ。全弾を叩きつけて黙らせるのみだ。
 アリスターは素早く銃を抜いて横っ飛びに飛びながら銃弾を放つ。

(P2 続きます)

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