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魔王城
(レイリーの言葉に少し考える仕草をすると、元魔王は火照った身体を冷ましながら続ける)
それが妾と同じ長寿だとしても、それは同じかもしれぬ。
気が遠くなる程の年月を共に過ごしたとして、いつかは終わりが訪れることを怖いと考えて妾は惨めに足掻こうとすると思ふ。
それが妾と同じ長寿だとしても、それは同じかもしれぬ。
気が遠くなる程の年月を共に過ごしたとして、いつかは終わりが訪れることを怖いと考えて妾は惨めに足掻こうとすると思ふ。
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元の世界で、人という文明が変わる様を幾度も目の当たりにしてきた元魔王は、酔って真っ赤になりながらも弱々しくそう告げた。
珍しく独り飲んだくれていた元魔王は珍しく酒に呑まれて酔っ払い状態。このまま飲み続けていたら間違いなく朝まで飲み続け数日倒れていただろうが、最近になっては珍しい来客に助けられ介抱されるに至る。
「妾は永遠の命など持っておらぬ……が、例え妾を底から愛してくれる者がおったとしても、そやつは確実に妾より先に逝くじゃろう。……妾はその事実に耐えることができる気がせぬのじゃよ」
そんな時に吐いた元魔王のジレンマ。
ニル=ヴァレンタインが歩んできた『魔王』としての人生、彼女が望んだ本音を聞くには良いかもしれない。
酔った彼女はきっと、明日には何も覚えていないのだから……。