PandoraPartyProject

ギルドスレッド

待ち惚けの館

【来客RP】失セ者ハ戻ラズ

――確かにこの中じゃ、一番それっぽい見た目をしてるな
――うげ、かなり値が張るんだな、コレ。しかも重い……
――うーん、ごめん。付き合わせちまって悪いんだが、俺にはまだ

あれから暫くの時が経った、変な意味で似た二人の話。

※来客、ゼフィラさんとアルヴァ以外の発言は禁止

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やっっっと忙しさから解放された……疲れた。
(静かな館のリビングルームで珈琲を嗜んでいる。
 随分疲れた様子の彼は大きな溜め息を吐くと、先程水拭きしたばかりのテーブルに右腕を伸ばして突っ伏した。誰かを待っているらしく、雨が降っているにもかかわらず玄関のドアは隙間が開いている)
(コンコン、と軽く扉を鳴らす。既に開いていることに気付くと、返事を待つ前に扉に手をかけた)
やあ、お邪魔してもいいかな?
(軽い調子で声をかけながら、玄関へと踏み込む)
良いとも、そのために開いているからね。
(突っ伏した状態から元に戻り玄関の方を向く)

よく来たな、依頼以外で会うのは久しぶりか?
R.O.Oとかジャバウォック襲撃とか色々あったが其方の噂もかねがね、竜襲撃の際はお手柄だったらしいじゃないか。
(空いてる椅子に適当に座るように促し、珈琲を淹れ始めて)
ふふっ、龍との戦いに関して言えば、キミの方こそ大活躍じゃないか。
(喉を鳴らすように笑うと、勧められた椅子に腰を下ろす)
まあ、あの龍たちとの戦いはひとまず乗り越えられたが、個人的にはリベンジも果たしたい所だね。その期が訪れるまでは、しばらくは準備期間になりそうだけれど……
あ、ああ……目の前で死神が笑ったのが見えたけどね。
(苦い思いをしたらしく、苦笑いになる)

俺もやられっぱなしは気に食わなくてね。
今回生きてるってことは、次があるって事なんだろう。
(はいどうぞとゼフィラに珈琲を出し、対面になるように席へ座った。先程から隠していないが、やはり左腕は元に戻っていないらしい)
おっと、ありがとう。
(珈琲のカップを受け取ると、一口。その際、空っぽの袖が目に入り)
ふむ、依頼で共闘した時にも思ったけど、相変わらず腕はそのままのようだね。
……片腕だけであそこまで戦えるのには感心するけれど、不便はないのかな?
あぁ……不便だよ。
(珈琲のカップを持ったまま肘を付いて)

何が不便かは説明するまでもないと思うけどね。
でも、どうしてもこう……機械の腕を動かすってことを生理的に受け付けれないんだ。違和感があるっていうか。
(鼻で大きく溜息を吐いて、左袖を揺らして)
ふむ……まあ、それは確かに。
形だけの義肢をつけるならともかく、元の腕の代用になるようなものとなると、こういうゴチャゴチャしたものになりがちだからね…… 

(カップに口をつけながら、自分の義手に目を向けてみる)
私の場合はもともとロクに手足が動かせなかったからねえ……
違和感はあるし、最初はきちんと動かせるようになるまで訓練は必要だったけれど……まあ、元の身体よりいくらかマシだと割り切れたかな。
それでも狙撃銃をまともに扱うのに義肢があった方が良いのは分かってる。
ゼフィラと義肢を見に行った時にそれはうんと悩んだ――けど、それでも俺には無理だ。
(暖炉の近くに立てかけてある真新しい狙撃銃に目配せしてそう言った)

……そういえばゼフィラはどうして両腕とも義肢に?
ずっと前に軽く聞いた気はしたけれど、詳しい理由とか気になってしまってね。
勿論、ただの好奇心だから言いたくなければ言わなくて平気だぜ。
正直、狙撃銃はよく片腕で当てられるなと思うくらいだしね。
お節介ではあるけど、指先まで動かせるようなものじゃなくとも、形だけでも義手は付けておいたほうが良いと思うよ。
重量のバランスを取る意味でも有用だし、軽く武器に添えるだけでも安定はするしね。
(必要以上の口出しはするまいと、そこで一旦話を区切り)

ああ、私の話か。
ま、隠すようなことでもないよ?
どこかで話したかもしれないが、こう見えて生まれつく病弱でね。
こちらに召喚される直前まで、まともにベッドから起き上がるのも難しい状態だったんだよ。……ま、元の世界では不治の病だったのが、魔術なりをつかってあっさり治せてしまったのが、いささか拍子抜けではあるけれど。
(過去を思い返して、やれやれと肩をすくめる)
そこまでは良かったんだが、長いこと寝込んでいたことや、治療のための薬の副作用もあって手足がすっかり動かせなくなってしまっていてね。
杖を使っても、這いずった方がマシという程度にしかあるけなかったものだから……練達で知り合った知人の実験に協力して、手足を取り替えることにしたんだよ。
ああ、筋力が著しく衰えていたか、或いは神経が……。
なるほどな。病弱だったって話は聞いたことがあったが、そういう過去があったんだな。
(そこまで言ったところで少し怪訝な顔をした)

……手足? 足も義足なのか?
(ずっと両腕だけだと思っていたらしい。むしろ両腕だけでも十分だと、そういった反応で)
うん? ああ、こちらは腕と違って見せるような機会もないからなあ……
(ズボン越しに軽く足を叩いてみせる。金属同士がぶつかる、硬質な音が響いた)
……まあ、リハビリに専念すれば、日常生活を送れる程度に回復する可能性もあったけれどね。
イレギュラーズとしてやっていくには、それじゃ不足だろうし、話を持ちかけられた時は二つ返事で頷いてしまったものさ。
マジで義足だ……。
(若干驚いたように目を見開いて、他人事では無いように複雑そうな表情になり)

脚の不自由は、イレギュラーズにとっては致命傷だろうな。
もし俺が腕じゃなく足を飛ばされていたとしたら今頃ここには居なかったと思うし。
(珈琲をチビチビ口にしながら、そんなことを言って。どこか悩ましい表情を浮かべた)
さて、どうかな……片腕というのも大きなハンデだし、案外キミはそんな事になってもどうにかしてしまう気もするけれどね。
(くくっ、と喉を鳴らして)

まあ…数は少ないながら、そういったハンデを抱えていても戦える人は居たりするからね。ああいった人たちを見ていると、自分の選択が軽率に思えるから困ったものだよ。
(そう言いながらも、口調はあくまで軽いままで)
こうなったのも、俺自身甘い考えを捨てきれなかった代償だからな。
足りない腕は脚力で補う、自分の尻くらい自分で拭えるようになるさ。
(脚力には自信があるんだと微笑み)

俺のは餓鬼の意地みたいなのもあるから、使えるものを使うことに間違いは無いと思うぜ?
だってそうだろ、走れない足を持つ人が走れるようになる手段が存在するんなら、迷わずそれを使うのが通(ドオリ)ってやつだろ。
ふふっ、そう言ってもらえると助かるよ。
私としても、こうやって戦うことを選択したのは後悔していないさ。
(そういった所で、無意識のうちにため息を一つ)
……ま、使えないとはいえ自分の一部を捨ててしまうという選択は、果たして正しいのかどうか……ふとした時に考えてしまうのだけれどね。
……。
(考えてもみなかったことに少し考えて)

別に深く考える必要は、ねぇと思うよ。
生きてりゃ何かを取るために何かを切り捨てねぇといけないときだってあるだろ?
(少なくとも俺はバッサリ切り捨ててきた、若干俯きながらそう言った)
……おっと、湿っぽい話になってしまったかな。
(わざとらしくコホンと咳払い)
ま、私の方は言った通り、後悔はしていないさ。色々と要らないことを考えてしまうのはまあ、それだけ今に余裕があるからだしね。

……キミの方も色々と抱えているようだけれど、深く考え無いほうが良いのはお互い様かな?
ま、悩みがあるなら聞くけれど、ね。
そうか、……後悔がないなら良かったよ。
(それだけ言って、それ以上は野暮だと口を閉じて)

……俺は最近、自分がよくわからねーんだ。
知りたくもない自分のことを知って、唯一の血縁だった姉に腕を斬られて、殺しちまって……。あんなことがあったのに、自分の家族が尽くローレットに殺されてるのに俺はまだそのローレットにいるんだぜ?
(溜め込んでた何かを吐き出すように暗い顔で言うが、すぐに自分が取り乱した事に気付いて気まずそうな表情になる)

……スマン。
謝る必要はないとも。若者の悩みを聞くのも年長者の仕事だよ。
(なんでも無いように答えながらも、かつて依頼で相対した、彼の姉の姿を思い出す)
……ま、カッコつけてみたものの、私が安易に答えを出していい話ではないようだけれどね。私に出来るのは本当に聞くことくらいかな。
(それから一瞬、言いよどんで)
……それに、キミの姉の件を言うのであれば、私も無関係ではないとも。
あの時は後ろで治療をしているだけだったが、恨み事なら甘んじるまでもなく聞くさ。
……あの時、姉にトドメを刺したのは俺だ。
別に仲間を恨んだりしねぇし、後悔は……後悔が無いというのは嘘になるな。
(言葉にし難いもどかしさに苦笑いを浮かべて)

こう、チグハグしてんだ。
騎士になるために正しいことをしてた筈なのに、それなのに姉を殺した罪悪感で時々嫌になっちまって、それで……俺は自分が目指してたもんまで貶して、捨てちまった……。
(本当に救いようがねぇよな……と泣きそうになりながら)
捨ててしまった、か……
……これは他人だから言える勝手な言い分だがね。
キミの状態で後悔するなという方が無理だろうさ。
それ自体はもう、どうしようもないけれど……今でもキミが戦っているのは知っているとも。
銃を取る理由があるなら、今はそれだけを考えるのも一つの道じゃないかな。
(そこまで言ってから、困ったように頭を掻いて)
……ま、無駄に歳だけ食った身では、こんなことしか言えないけどね。
格好つけた手前、締まらない話だが。
…………。
(泣きそうな顔で、何とか泣かないように暫く深呼吸をして)
そうだね、そうだとも。
どんなに志を捨てたとしても、今更戦うことを辞めることは出来ないんだ。
ああ、そう、そう。何せ何かを得る為には何かは捨てないといけないからな。
今俺が銃を握る理由はそれだけでいい、それだけで十分だから。
(半ば自分に言い聞かせるように、まるで独り言のように言って)

ダメだね、ダメだな……。
割り切った筈なのに、何一つ割り切れちゃいない。
……ま、割り切れずとも、いずれ前向きになれる日も来るだろうさ。
(俯くアルヴァを見つめながら、安心させるかのような声音で)
キミの抱えるものを理解することは出来ないけれど、肩を並べて戦う限り、手を貸してやることくらいは出来る。
必要なら言ってくれ。出来る限りの手助けはするとも。
……ああ、ありがとう。
(ため息交じりに大きく息を吐きながら、ゼフィラの目を見れずに言い)

けど、できるだけ迷惑はかけねぇように頑張るよ。
件の竜種襲撃で航空猟兵もようやく動くことができそうだし、まだまだ頑張らなきゃいけねーんだ。
……悩んでばかりじゃいられねぇ。
くくっ、どちらかと言えば、依頼では毎回助けられているから本当に格好が付かないけれどね。

それにしても航空猟兵か……ジャバーウォック戦では本当に助けられたよ。
ま、目標があるのは良いことだと思うよ。時には立ち止まることも必要とは言え、その場から動けなくなってしまっては腐っていくだけだから、ね……
(自嘲するように言って肩をすくめる)
アレはまぁ、団員がかなり優秀だったのが大きいんだ。
作戦案は出したが、各行動に対してそこまで口出しはしていない。
(俺に至っては付けてく装備を間違えたし、なんて漏らしながら)

むしろ、その為だけにここに留まってると言っても過言ではないな。
まだ誇れるようなことは何にもできてないし、やってないけど、それでも航空猟兵を築いて動かすのが俺の唯一のエゴ、我儘、生き甲斐――生き甲斐は少し言い過ぎか。
ふふっ、良いじゃないか。作戦を立案するのがどれかけ大変なのか、私には想像も付かないけれど……結果として航空猟兵のお陰で、私を含めて助けられている人がいるのだから。
ま、私としては期待しているよ。キミたちがどれだけのことを成し遂げるのか……興味深いね。
せめて生きてる内に……な。
気が向いたら航空猟兵に顔を出してくれても良いんだぜ、ワイバーンを介して容易に飛行できるようになったし、航空猟兵としては今が一番動き時なんだ……動かないと……。
ああ、覇竜領域のワイバーンか……私もいずれは手に入れたい所だね。
空中の敵に対して何も出来ないのはこれまでも何度かあったし、……いや、それ以上にどうやって飼育しているのか、そのあたりの技術や文化も詳しく聞きたいし
(と、話に熱が入りそうになった所で、アルヴァの様子に目を向けて)
……とは言え、あまり焦りすぎても結果はついてこないと思うがね。
かと言って、私からどうすればいいとアドバイスできるわけでもないのが、もどかしい所だが……
実はもう、数ヶ月は足踏みから前に進んでないんだ。
焦っている――というのは間違いじゃないが、どちらかといえば望んだ結果を得られず焦ってるってところ。周りを見ると着実に進んでる奴が多いから尚更な。
(具体的に半年くらい足踏みしていることを告げて、悩んだようにまた溜め息)

翼でズル……じゃなくて空を飛べる亜竜種も増えた事だし、今が動き時な筈なんだ。
なるほどねえ……
(ズルいと言いかけた様子に、クスリと笑みを漏らし)
ま、そうなると何処かで実践の機会があれば、と言った所なのかな?
それこそ、近いうちに龍たちとの戦いも起きそうなものだけれどね……今のうちに勧誘でもするとか?
(ゼフィラの言葉に突然ボロボロ泣き出した)

もっと他人とまともにコミュニケーションを取っておけばよかった。
どうやって勧誘すれば良いのか分からない……。
……泣く所はそこなのか?
なんかこれまでの会話の方がそういうポイントだった気がしたのだけれどね……

ちなみにそれこそ私にはアドバイスできない所だぞ?
困ったことに一方的に語るのは好きだが、初対面の相手と円滑にコミュニケーション取るのは苦手なんだ。
こういうのやってますって航空猟兵の説明をすればいいのか?
そもそも大規模依頼に気まぐれで集まって気まぐれで突撃するような遊撃部隊同然の存在をどう魅力的に説明すればいいのだ。あれか、航空猟兵に入って闇市で良いものが当たりましたとかありきたりのレビューを纏めて見せつければ良いのか。引かれるだろそれ、俺でも引くわ。
(相変わらずめそめそしながらマシンガントークで)
多少は持ち直した……のかな?
なんというかまあ、これはこれでめんど……コホン。
(わざとらしく咳払いをして)
まあ、大規模依頼限定で動くなら、それこそ「前回もやった航空部隊を今回もやります」とか宣伝すれば人は集められるだろうけどねえ……
今面倒くさいって言っただろ。
どうせ俺は情緒不安定の面倒くせ―男だし。自覚あるし……。
(喰って掛かるように開き直って)

まぁ、それもそうだよな、今は動こうにも動ける場所がねーもんな。
宣伝で人が集まるかどうかは些か自身が無いんだが……うぅ、胃が痛くなってきた。
さて、気のせいじゃないかな?
(あくまで惚けた様子で)

……ま、こればっかりは地道にやってくしかないんじゃないかな?
それこそ街角で話を振ってみるとか……キミの言うように、ちょうど亜竜種のイレギュラーズが依頼に顔を出す時期だし、彼らを誘うのも良いかもしれないね。
……ま、結局最終的にはキミの勧誘次第だけれども。
ううむ、今度コルクボードに貼り紙でもしてみるか。
まずは航空猟兵って団体があることを知ってもらわないといかんしな……。
(勧誘次第という言葉にゲッソリした表情をして、何度目か忘れた溜め息を吐いて)

今後の課題が多すぎて泣きそうだ、慰めてくれ。
ふふっ、頑張ってくれ給えよ。
(すっかり面白がっている様子で)

ふむ? そういうのは他の人に頼むべきではないのかな……まあ、構わないけれど。
ふふっ、頭でも撫でてやれば良いのかな?
(すんっ、と鼻を鳴らして)

ジョークだよ、ジョークだ。
課題が多すぎて泣きそうなのは本当だが、その後の言葉は甘ったれるなとか言って流してくれ。
それにキミに撫でられるのはこう、色々複雑な面持ちになるんだ。
(召喚されたばかりの小さい頃の感覚を思い出すみたいでね、と小さい声で)
ふふっ、最初に街角で会ったころは、随分と可愛らしい子だと思っていたのだが……気づけば立派になって……
(わざとらしく、懐かしむような口調で)

まあ、調子が戻ったようで何よりだよ。航空猟兵の方は、陰ながら応援させてもらうさ。
繰り返しになるけれど、私で力になれることがあるなら相談してくれよ。
記憶喪失直後の少年なんて赤ちゃんみたいなもんだろ……?
(震え声で苦し紛れの弁明)

あぁ、ありがとう。人員に困ったらゼフィラを拉致って協力をお願いする。
さて……随分良い時間になっちまったが、今日は泊ってくか?
(空いてる部屋はあるが、といいつつ時計の針を指差して)
くくっ、そういうことにしておこうか。

……っと、たしかに良い時間だね。
それじゃあ、申し訳ないけど寝床だけ貸してもらっていいかな。
そこの階段を進んで一番奥に行って突き当り右、奥から三番目が空き部屋だ。
ベッドも置いてあるから、そこを使うと良い。
(自分も段々眠くなってきたらしく、大きな欠伸を漏らしながら階段を指差し言った)
ん、それではお言葉に甘えて。
……それじゃあ早速休ませてもらうとしようかな。
(言いながら、案内されたとおりに階段へと足をすすめる)
今日はありがとう。久しぶりにゆっくり話せて楽しかったよ。
おう、こちらこそ、色々聞いてくれてありがとうな。
また次は機械弄りでもしようぜ。そういうの好きそうだし。
(おやすみ、と声をかけてゼフィラを見送った)

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