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ギルドスレッド

エルスの日記

【1対1RP】ある開店日

 ──カランコロン
 喫茶店の扉が開く合図が聞こえる。

 砂漠の喫茶店に現れたのは、フードを深く被った占い師……。


▼こちらは以下のメンバーのRPスレッドになります。
・エルス・ティーネ
・ヴァイオレット・ホロウウォーカー

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どうも、こんばんは……まだやっておいでですか?
夜の散歩の折に、見覚えのある名を見つけたので入店してみましたが…
あらヴァイオレットさん!
こんばんは、ええ……大丈夫よ
この時間なら人も居ないしゆっくりしていってね。
おや、やはりアナタでしたか、エルス様。

ヒッヒッヒ、夜遅くにこそワタクシの時間でありますゆえ…
むしろ、斯様な時間にお招き頂けるとはありがたい。

それでは…失礼致しますね。
折角の喫茶店ということは…コーヒーなどはおありですか?
ふふ、改めてこんばんは。
あら、私は吸血鬼よ? こんな時間でも無いわ、大丈夫、ふふふ?

あら、珈琲ね……一般的なものになるけれど良ければ。
私はどちらかと言うと紅茶派だったものだから偏ってしまってて……
(棚を探りながら)
ヒッヒッヒ…そうでございましたね。むしろ我ら夜の同胞(はらから)と呼ぶに相応しき立場同士でした。なればこそ…今宵のような美しき月の日にお会いできた幸運に、感謝を。


いえいえ、構いませんよ。こと喫茶店というものはその店の傾向がございますゆえね
出して頂けるだけでも十分にありがたきことです。

無論、紅茶も嫌いではございませんから、もしエルス様のお勧めの茶葉などがございましたら、折角の機会ですし味わってみたく思いますね。
ふふふ……そうよ?
まぁそうね……来てくれてありがとう
(昨日じゃなかった事に少し安堵しつつ)

そう? そう言ってくれると助かるわ。
紅茶は専ら冷たいものばかりを作っていたけれどね
こんな国だもの。
元の世界では暖かいミルクティが好みだったのだけれどね?
なるほど、この砂漠の風土では喉を潤す雫こそが美味となるもの。
なればこそ冷たい紅茶はまさしく逸品でございましょう…。

実の所、ワタクシが元いた世界において、斯様に暑い地域に足を踏み入れた経験は無いのですよね。ゆえに、ラサに来るとどうしてもうだるような暑さに困ってしまうのです。

端的に申し上げると、とても喉が乾いておりまして、ええ。恥ずかしながら…
そうなの、ここじゃね?

あらそうなのね? ちょっと意外だったわ。
まぁ私も氷の吸血鬼としての能力が万全だったら
耐えられなかったかもしれないけれど!

とと、ごめんなさい
今冷たい紅茶を作るわね!スッキリしたものにするわ。
(ミントアイスティを作り始める)
ヒッヒッヒ…この際明かしてしまえば、このような形(なり)をしているのは風土によるものではないのですよ。

言うなれば…そう、「生まれつき」というものでしょうかね、ええ…
ふむ、エルス様はもともとは氷の吸血鬼の一族だったということでございますか
それが今や、対ラサ方面といえば名の挙がる筆頭のイレギュラーズとなっているとは…
よほど、この国に思い入れがあると見えますねえ。
あらそうなのね?
生まれつき……なんだか大変そうかしら。無理には聞かないけれどね?

ええ、もう亡びた……と言うよりも滅ぼしたが明確かしら、ふふ?
私もこの国の為に走る事になるとは
ここに来たばかりの時は思わなかったけれど、ね?
ヒッヒッヒ…ええ、そういうことでございますよ。

なるほど。そちらにも浅からぬ因縁がある模様。
そちらの話にも興味がありますね、ご自分の一族との決別…如何なる葛藤や想いがあったのかを。

ほう、そうなのですか。考えてみればそのように自らの運命との決着に重きを置いているようなお方であるのならば、急に呼ばれた異世界の一国に大きく肩入れするなど考えも依らないでしょう。
…何か、きっかけがあったのでしょうかね?この国に身を投じる事になるような、大きなきっかけが
ふふふ?

浅からぬ因縁、ね。まぁ……。
私の話なんてつまらないと思うけれど……
ただただ私が我慢を超えて、怒った勢いで種族を滅ぼしたに過ぎないわ?

う……そ、そこ、気になるの?
別に大したことなんてないわ、ただ……
ただ身を震わすような方が……この国に居ただけだもの。
(目を逸らしながらも出来上がったミントアイスティを彼女の前に出し)
ありがとうございます…ふむ、この爽やかな香りはミントですか。
ハーブティはあまり飲み慣れません…が…

(言葉と共に一口。清涼な風味が喉から鼻孔へつ抜ける。よく冷えた味は先んじた香りの通り抜けた喉を流れ落ちて…体を内側から冷まし、気持ちを落ち着かせてくれる)

…これは良いものでございます。話しながらにここまでのものを淹れられるとは…随分と手慣れたお手並みでございますね。

(ハーブティのティーカップを置いて)

…それゆえに興味があります。本来、ホットティーが得意とまで言っていたアナタが、ここまでこの国に適した味わいを淹れるのに慣れる程の長い期間…この国に身を投じる事になった理由を。

自らの一族を怒り、憂い、滅ぼしたような吸血鬼のアナタの心を大きく揺さぶった方が
どのような方なのか… ワタクシは、とても気になります。ヒッヒッヒ…
ふふ、呈茶は前居た世界からの密かな趣味だったの
このぐらいなら任せてね? なんて。

アレはただの悲運が重なっただけの世界だったに過ぎない
今はそう思うようになったけれど、ね?

やぁね、もう……からかわないでちょうだいな、本当に凄い方だけれど。
今はまだ敵わない……けれど、絶対超えたいと思うし
……その、そばで支えたいと思う方、かしら、ね……

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