PandoraPartyProject

ギルドスレッド

工房のある拠

【RP推奨】木の手触り工房

元は個人経営のアトリエと聞いております。
奥までいけば人の生活できる…およそは揃ってるようです…。

図画工作やアルケミストの作業ですとこちらでしょうか…。
ちょっとした菓子パンや飲み物も置いてあるんですが…、把握しきれてないのでまだ見ないなにかが並んでるかもしれませんね。

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(静寂に包まれた工房の扉を叩く音が一つ)
すみませーん、誰かいますかー?

……うーん、この感じだと誰も居ねぇのか?居ねぇとなると別の場所を探さねぇといけねぇんだが…。
(そう呟き、扉から顔を覗かせる男)
あ、いらっしゃい..ませ。
ちょうど戻った時…で、よかったです。
(時が時なら紙芝居屋さんがそれらしいか、カラカラとよく乾かせて身の詰まった木の車輪を工房に続く道のひとつ、石畳の道をあがってきて小さい屋台のストッパーを止めながら。扉を覗いて様子を窺う男性の言葉に後ろから声をかけ、自分よりは随分高い位置にある顔ににっこりと笑いかけて)

離れてたものですみません、ライティングはこちら…ですね。
(イレギュラーズの認証が行われて機能の一部が解放された上で一定の電圧を保つのを計器を確認すると、まだ原始的で消耗の早い試作品の白熱灯を灯らせる。放射状に熱を発散する明かりはティアドロップの季節にはもう暑く感じる人もいるかもしれないが、試作品は増え続けることもありこの機会に点灯させてしまって、「暗いよりは明るい方がいい、まあ気分の問題で」椅子なども勧めつつ)
本日はご入用です…か?
うおっ…と、なんだこの工房の人か。
(突然、背後から声をかけられたのに驚き肩をビクッと震わせ振り返るも自分の目線より低い位置にいる女性の存在を確認し胸を撫で下ろすが)
…あ、勝手に中を覗いちまってすまねぇ。
(そう言い頭を下げた)

あぁそうだった。
実は相談があってな。
…コイツのことなんだが。
(言い終わると、勧められた椅子に座るより先に手から提げていたトートーバッグの中から所々が破れボロボロになったレザージャケットを取り出し)
…この革ジャン、直せねぇかな?
(若干不安そうに告げた)
誰にでも開いた建て方ですから、元の持ち主も気軽に訪ねてくれることがいいのだと…そう、思いますよ。
(かぶりを振って、それこそ望んだ風景であっただろうからと説明しながら)

あらら、革製品ですか、これは随分と…相棒ですか?
(腰を落ち着ける前にと銀城がバッグから取り出したジャケットは所々が破れた状態、トゥヨウが思わず中身がこぼれないように手を差し伸べてしまうもので、道具はすべからく使われるのが本懐と信じる者の目には、自然とレザージャケットの事をそう聞いて。銀城に断りを入れながらそっとテーブルに広げて表裏の破損など全体像を確認していき)

修復には最善を尽くさせて頂きます…よ、はい。
えっと、革は大判が余ってますので風合いと同じものを選べると思います、損傷部分の差し替えに留めて…裏地は…こちらもそうです…ね。
パーツ類も極力、締めと噛み合わせの直しで元の雰囲気を壊さずに当たらせて頂こうかと…。
(おおよその型紙の想定を付けて身ぶり手ぶりを交えながら、不安げな空気をよぎらす銀城に復活に協力できれば幸いですと告げて)
へぇ、そういうもんなのか。
(「元の持ち主」という言葉に頭に?マークが灯るも混沌ではよくあることだと考え直し説明に相槌を打った)

相棒って程じゃねぇ。
(テーブルに広げられたボロボロのレザージャケットを確認している工房の女性の問いかけに答えるが、言葉の最後の方に「……と思う」と付け加えた)

そうか…そいつは良かった。
(ホッと胸を撫で下ろし)
いやぁ、断られるんじゃねぇかと内心ヒヤヒヤでよ。
本当にありがとう。
(不安げな表情から一変し、安堵した表情のもと感謝の意を表すように一礼した)
そういうものですよ。ふふ…。
(まあ何某か含んだり、なんの理由もなくても世界は回って我々が繋ぐのです、雨の季節の中なんとなく…爽やかな風が吹いた気がして笑い掛けて)

ええ…そうなんですね。
(言葉少なには答えてもその目はやさしく細められ、レザーの流れに沿わせてそっと撫でながら、銀城の一度は切りかけて紡いで締めた(ように聞こえた)言葉に、必ず持ち主の元に戻せるよう決意を改める)

あ、い、いえ…大丈夫です…。
(ウォーカーの世界のひとつ、イレギュラーズの出身も多い国の出だろうか、折り目正しい一礼に戸惑って、なにがだいじょぶなんだろう? 答えはトゥヨウ自身も持ち合わせないままそう言ってしまって)
お力になれるなら、なによりですよ。
あぁ、そうだ。
…ってのもな、これが自分のものなのか自信がなくてよ。
(申し訳なさそうに告げ、自分には記憶がなく「召喚されたときに着ていたのがソイツだ」「自分の思い出の品かも知れねぇものを捨てられねぇんだ」と、そう伝えた)

…本当はな、自分で修理出来るんじゃねぇかと高を括ってたんだが、いざやろうとすると道具はねぇわ、材料はねぇわ、やり方は分からねぇわでもう散々。
んで、ここに泣き付いてきたってわけだ。
(頭を掻きながら気恥ずかしそうに告白した)
(苦悩を浮かべた瞳の見据える先がどこなのかトゥヨウには窺い知ることは出来なかった、自分は時期がずれたものの第二次大規模召喚では空中庭園で未曽有の混沌が擁されたと今でもローレットギルドの報告書に残っている。召喚と、この世界たらしめるシステム・ケイオスの画一化で大小の祖語は起こっていたのかもしれない、あるいは召喚元の場所でも…記憶のない境遇は察するに余りある衝撃だった)

ご自分か、どなたのかも…ですか……。
わた…私から申し上げられることがあるとするなら、ジャケットはあなたと共にある、という…事実です。
(どんな歴史を背負っていたとしても、現在を刻み続けられるのはやはり…人そのものではないかと、目に映った感想を伝える)

必要に駆られた時は思いが先走りますよね…(思い当たる節があったかしみじみと頷いて)、ローレットから名乗ることを許されたスキルもいくつか持ち合わせていますので、よい仕上がりでご覧に入れられますようがんばります…ね。
いえそんなこと(くすりと笑って)…人はひとりにあらずですから…頼ってください。あなたもたくさんの人の支えとなっていますでしょう?
(ポリポリと気恥ずかしそうにする銀城に抱えすぎては潰れちゃいますもんね、そう冗談めかして)
ははは、ありがとよ。
だが、そこまで重い話でもねぇから気にしないでくれ。
(先程の表情とは打って変わって明るく答え、『自分の中でもう整理はつけている』といった風に振る舞う)

(女性の言葉に頷き)
あぁ、頼むぜ。
なんとかもう一度使えるようにしてやってくれ。
(そう言い終わると、ようやく椅子に腰掛けた。その様子は胸につっかえていた不安が解消されたようであった)

だなぁ。
まぁ、支えになってるかどうかは微妙だが。
むしろ足を引っ張って支えてもらってばっかな気もするくれぇだ。
嬢ちゃんの方が色んな奴の支えになってるかもな。
(自嘲気味ともとれる口調で、そう笑いかけた)
(闇のない声で明るく話す様子に彼自身の何かは乗り越えるものがあったのだろうと、そう受け取って、特にウォーカーは着の身一つでレガド・イルシオンに落ちたのにも関わらず、たくましく前を向く姿に声は小さく首肯しながらも、確かに見据えて)

ええ、励ませて頂きます…。あ、お水も。
(嗜好品の類もある程度揃えているのでコーヒーなどもあるはずなのだが…、会話に興じるあまりすっかりとすっぽ抜けてた事に気が付き冷蔵庫に向かうと、少なくとも今日摘んだような色鮮やかなハーブの(おそらくは香りからミントの)浮く、雫がいっぱいついた涼やかなピッチャーからグラスに注いで、胸のつかえがとれたような面持ちの銀城の前にコルクのコースターへ乗せたグラスが氷を鳴らして届けられ)
いまは詰めの仕事もないので、すぐ…に取り掛からせて頂きますね。

ふふ、いいじゃないですか、私たちに届いていなくてもそれはきっと…あると思います…から。
だから、え…っと、人は倒れにくいんじゃないかと。
私…ですか? 私でもそうだったらうれしいんですけど。
(話を向けられると、はにかんで答えて一緒に笑いながら)
あぁ、よろしく頼む。
水もありがとうな、頂くぜ。
(運ばれてきたグラスを受けとり感謝の言葉を伝える。そして、グラスに入った水を一口含み、そこから香る香気に一瞬驚くもすぐに元の表情に戻り微笑をこぼす)
薄荷…か?爽やかな香りが心地良いな。

そうかねぇ…まぁ、そうかもしれねぇな。
(一人で勝手に納得したように頷き)
ほれ、現に俺も今嬢ちゃんの世話になってるし。…って、直してもらうってのに嬢ちゃんってのは失礼か。
(冗談めかすように笑いかけるが、最後まで言い終わると申し訳なさそうな苦笑に変わる)
いえ、気が回せずに…(すみませんと口の中で呟いて)これからは暑いですからお水は、ええ…。
(自身も出先から戻ったばかり、小さなカップに注いだ水を一舐めして。この雨が多い時期で生き生きと伸び育ったハーブを摘んで、よく洗ったものなんですよ、と説明しながら)

呼び方は構いませんよ、我々はイレギュラーズ…彼我に貴賎などありませんから、呼びにくいという事でしたらえっ、と…。
(認証キーに紐の付けられた木札をかたん、と手に取って、刻印された名前を胸に抱き見せながら自己紹介とともにささやかな一礼。
キャスターのついた雑誌棚をテーブルまで引いてくる、各紙見出しは天義の情勢が大きく報じられ、パンドラの奇跡にも色々と書かれているようだった。ジュークボックスに入ったコインが騒がしく飲み込まれレコードをセットした、しばらくはランダムで流してくれるはずである。針が溝をなぞって録音される音楽が始まる際にはブツリと鳴るのはご愛敬、"溜め"たリズムとサックスなのだろうか…落ち着いた金管を震わす伸びやかな音がアトリエに奏でられ、ジャズを満たしていった。グラスとは別にコーヒーを(トゥヨウは通ではないので美味しいと評判の豆を使うだけ、ただのこだわり無きコーヒーだが)白磁のカップとソーサーのセットを置くと、いよいよ仕事へと向かって)
へぇ、どうりで良い香りがしたと思った。
(そう告げると受け取ったグラスの水を一息に飲み干し)
それと、突然押し掛けたこっちに非があるから気にしないでくれ。

(木札に印された名前と自己紹介を確認し)
トゥヨウか……。
俺は銀城、銀城黒羽だ。
改めてよろしく頼む。
(仕事へと向かうトゥヨウの背中を見送り、出されたコーヒーにに手をつける。ジュークボックスから流れてくる落ち着いた音に耳を傾け、手に取ったコーヒーのコクのある苦味を楽しみ人心地つく。その際、目に入った雑誌に天義の記事が載せられていることに気付き溜め息を漏らす。)
(構成に欠けてない箇所は幸いで字面通りに修復に臨める物ではあるものの、損じていると対処は変わる。まだ端材のひとつひとつに過ぎない当て革とジャケットを片目にかけた鑑定眼鏡で吟味しながらいると、革製品の匂いがほのかにアトリエに醸して)
オーダーメイドという形式でもありませんから、大丈夫ですよ。

(緩んだ様子の糸はリッパーにくぐらせほどいてしまうと、生地の再生を施していく、単純な直しであったら糸紐をワンサイズ上げて噛ませる形のなるのだが今回は一点品、とかく消耗の少ない手段で修理を選ぶ。そうして弾力を戻して穴の狭まったところへ裁縫し直せば、掛かりが甘くならずに雰囲気も崩さない修復が出来るといった具合で)
あ…ローレットの報告書で見ておりました、黒羽さん、活躍なさってるじゃありませんか。

(日々依頼の乱れ飛ぶギルド『ローレット』中、見知った名前と紹介された名前が頭の中で一致して、年並みに活劇好きな目は細められて銀城に向かう。
落ち着いたハイハットの円盤が重なる耳に軽い金音にサックスのパートが調和する、存在を示しながら沈み込まないコントラバスの勘所を抑えた響きが震わす空気に緩急をつけていて、譜面も、工程も進んでいく、ライトヒールの青白い光を指に燈らせての修理がひと段落すると湿気に少し端のよれた雑誌を一緒に見つめて)
ネメシスですか…私は行く時間がなかったんですけど、パンドラを使う事だけ…総意を取るというので、票を投じてはきました…うまくいくといいですよね、うまく…。
(珈琲を手に着々と修復されている様子を観察している。時折香る革の匂いに鼻を擽られながらも会話に相づちを打つ)
ははは、ありがとよ。
だが、活躍ってほど依頼に貢献できてる訳じゃねぇんだなこれが。他のメンバーが優秀なだけだよ。

ネメシスか…あぁ、上手くいってほしいもんだぜ。まったく。
パンドラを使ったからってんじゃねぇが、ここで何とかならねぇと、今まで以上に人死にが出ることになる。
それだけは、なんとしても防がねぇと…。
(そう言うと表情が少し固くなり、無意識に手にしているカップを強く握りしめる)
(通った糸を巻き取る機械の軽い音がアトリエを構成する木製の壁に吸われながら、手ずからするよりはよほど正確な(少なくともトゥヨウの擁する技術からすれば)力加減で操作が行われ、精緻に輪動制御スキルを発揮する。失った部分は補い、直すべき箇所には然るべく修復を施して主の手に帰る姿を整えていき全体を見れば…どんな様式であるかなどの知識は持たないのだが、なるほど、ジャケットとはいいものです。
革用オイルの説明をしながら…とは言っても『素材に合う物』の観点からすると種類は限られてくるため、二者一択程度となるのだが。修理に使わなかった端切れを磨いて見せながら、艶めく革目を指して)
ギルドの方々はいい人たちばかりですよね…。
働きかけたら、それは立派な貢献であると思います…よ? 志と…言うか…。

だんだんと戦況が明らかになってきてますね…続報を待つ身がもどかしいものです。
人の内包する可能性も、また…かの国も立て直せば幸いなのですけれど…。
暴虐な魔種の温床になったら消耗も免れません…し、根付くのはなんとしても避けたいですね…。
(なんとはなしに北へ思いを馳せる、宗教などの思想の違いはあれど、そこには様々な人が生活しているはずで戦っていて…解決を祈りながら)
(磨かれた端切れに頷き「まかせる」といった風にトゥヨウの目を見る)
まぁ、何もしないよりはマシかもしれねぇけどよぉ…実感が湧かねぇんだよなぁ。
それに、俺は敵なんかも庇ったりするし志も高ぇとは言えねぇよなぁ。

ふむ、天義の方かなんとかなったみたいだな。
七罪の一角を墜としたとはいっても、こっちの被害も軽くはねぇな。
一人は逝っちまったし、一人はパンドラをもってしても亡くなっちまった。
だがまぁ、今は勝利を噛み締めるしかねぇ…か。
天義の復興もまだまだ残ってるしな。
(なんとも言えない表情でそう独りごちる)

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