闇市でチェロを拾った未来人が殆ど独学で練習をします。

【概要】
・ヨハナがダイスを１回振るたびに一日が過ぎます。
・ダイス目の『１の位』の値だけ『チェロの腕前』が上達します。
・誰かが応援してくれるたびに『チェロの腕前』が１上達します。
・音楽系のスキル・ギフト・経歴所持者は教導を行えます。
　ダイス目の『１の位』の値だけ『チェロの腕前』が上達します。
・ヨハナの『チェロの腕前』初期値は「０」です。

ﾌﾞﾁﾝｯ...
（と、弦が千切れる）
（張り詰めた弦の力が指先を強かに打ち据え、薄い皮を破くと、赤い筋が溢れて零れる）

（調弦にかかる時間がどんどん短くなっていく……）

（硬くなった指先を、無言でもみほぐす）

（無伴奏チェロ組曲と書かれた楽譜を持ってきた）

じゃからここの主題がじゃな――
違う、楽譜に描いておらぬことをするな。
勝手にリタルダンドするな、クレッシェンドするな。
楽譜に――がく――

楽　譜　を　み　ろ　！　！　！　！

訂正
242回目

（カップリングに対する考察で練習時間がつぶれる）

（カップリングに対する考察で略）

がくふを見――いや、いまのは良い。
それを今一度掘り下げるのじゃ。
自由にするのみが音楽ではない。

違うんですクレマァダさんっ。
卑猥卑猥というのはさておいて一旦ヨハナの話を聞いてくださいっ。

そもそも人間というのはそれぞれに違った個性と適正があり、それぞれに適した環境や状況下で育むことで、その人にとって最も効率な成長が望めるんですっ。
麦には麦の、コメにはコメの、トウモロコシにはトウモロコシの育て方と環境がありますっ。
適さない環境で無理をして育てれば、実は実らぬまま土の中で腐っていくばかりですっ。
つまり杓子定規で型に押し込めたような教育は、社会というものを教える上で有効ではあるものの、個人を伸ばす場合においてはあまり有効ではないということなんですっ。
ここまではおわかりいただけますねっ？

そして人間の三大欲求は食欲睡眠欲そして性欲っ！
権力欲が武器を育て、食欲が資本主義と冒険心を育て、睡眠欲が世に治安という観念と住居の快適さを追求させましたっ！
つまり欲求というのは人間のポテンシャルと技術を高める強力なガソリンになり得るんですっ！
そしてそう性欲っ！いやここではカップリング妄想と呼びましょうっ！
カップリング妄想は結びつきがたい複数の事柄を脳内にて擬人化して関連性を印象付け理解を早めるっ！
つまり楽譜をカップリング妄想的観点から見るということは、楽譜ひいては音楽に対する理解を深めるということになるんですっ！

ですがそう……クレマァダさんのおっしゃる通り自由にするだけが音楽ではありませんっ。
そんなのただのカオスです騒音ですヨハナわかっていますともっ。
事実として音楽に対する理解の少ないヨハナではカップリング妄想も適切には行えませんっ。

なのでクレマァダさんの視点でわかりやすくご説明いただけますかっ？
注釈でロジカルに理解するのと、妄想で直感的に理解することっ。
どっちもそろえばすごくすごく上達しますよねっ？ねっ？
効率いいと思いませんっ？ぜひぜひご意見お聞かせくださいませんかっ？

……うむ。つまり。
クラシックというのは同担許否リバ許否自カプ絶対正義なのじゃ。